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第33話 野外実習への準備

 ダンジョンでフェンリルをテイムした後、1週間ほど滞在して、エレノアのレベル上げをした。


 そのお陰で、エレノアはだいぶ強くなっている。


______________

エレノア・モイヒェルメルダー

超越者

level:153

タイプ:アサシン(暗殺者)

《アクティブスキル》

【不意打ち:7→8】【隠密:8】

【身体強化:5→6】【透明化:3→5】

【鑑定:2】

《特殊アクティブスキル》

【絶対回避:1→3】

《パッシブスキル》

【完全感知:2→3】

【五感強化:3→4】

《特殊パッシブスキル》

【暗殺の極意:8】【連撃の極意:6→10】

《魔法スキル》

【闇魔法:1→4】【風魔法:1→2】


SP:10→74→14

______________



 これで人間の中でもトップクラスに強くなっただろう。


 特に暗殺者というのが良い。


 これは格上でも相手に出来るから、やっと俺と模擬戦を始めた。


 フェンリルはエレノアと相性が良くない為、まだやらせていない。


 ついでにフェンリルのステータスも【鑑定】したのだが、相当なものだった。


______________

神狼フェンリル(テイム中)

神獣

危険度:S→S+

level:175→185

《専用スキル》

【神狼の咆哮】【神の使者】【眷属召喚】

【神速】【聖域展開】【神氷】【変幻自在】

______________


 どれも強力なスキルだ。


 そして神獣にはSPやスキルレベルと言う概念はないらしい。


 ちなみにフェンリルが大きさを自由に変えられるのは、【変幻自在】のスキルのお陰だが、フェンリルにはそれ以外できなのだと言っていた。


 多分スライムとかが持ってたらもっと有能なんだろうな。


 俺はひたすらカンスト後のSP稼ぎをしていた。


 これはlevel100の時と同じで、levelと身体能力は上がらないが、SPだけ貰える。


 まぁその代わり物凄く経験値がいるし、SPも1しか上がらない為、相当大変だ。

 

 俺がこの時期にダンジョンに潜った理由は、これからあるイベントを完璧に終わらせる為だ。


 そのイベントは何かというと……。


「それでは皆さん。前にも言っていたと思いますが、明日から野外実習に行きます!」


 セリシア先生がそう言うと、周りから沢山の拍手や『よっしゃあああ!!』という声が聞こえる。


 因みに俺は前にも言っていたって言われてるけど、聞いてないんだよなぁ……。


 まぁ知っていたけど。


 そう、これから起こるイベントは、学院ではなく、野外実習の現場で起こる。


「野外実習は、生徒の皆さんに実践を経験してもらうための大事な時間です。皆さんしっかり学んで帰りましょうね」


 と言う行事で、ダンジョンの外にいるモンスターを生徒が倒して、その数を競う。


 ダンジョンの外のモンスターは、比較的弱い奴しかいないので、比較的安全だ。


「それでは4人班を作ってください!」


 俺は早速サラを誘う。


「4人班一緒に組まない?」


「ん。いいよ」


 サラは快くOKしてくれた。


 よし! 第1関門クリア!


 サラと同じになれないと守るのは難しくなるからな。


 あと俺は絶対にサラと同じがいいし。


 次にシューマを誘おう……。


「俺も一緒に組んでよ~!」


 と思ったけど逆に誘われた。


「いいけど、サラも居るからね」


「全然OK! なんならサラちゃんだけでも……」


「うるさい。黙ってろ」


「あ、はい……」


 サラの鋭い言葉と冷たい目で、一瞬にして黙るシューマ。


 さすがサラ……! ものすごい切れ味の言葉だ……!


 俺がサラをますます尊敬していると、シューマを励ましている女子生徒に気づく。


 オドオドしていて自信のなさそうな見た目だが、かなりの美少女。


 勿論サラが1番だけど。


 2番はエレノア。


 この2人は俺の中で不動だ。

 

 元に戻ったシューマが俺に聞く。


「あ、ソラ、この子も入れてもいい?」


 シューマがそう言うと、その女子生徒が自己紹介をする。


「わ、私はペトラと言います……。一応攻撃魔法が使えます。同じ班に入れてくれると嬉しいです……」


 そう言って泣きそうな顔で言ってくる。


「……いいよ。サラもいい?」


「ん。ソラ以外は誰でもいい。でもアイツみたいなうるさい奴は嫌」


 そう言ってシューマを刺す。


 これによってまた凹むシューマ。


 忙しいなお前……。


 俺はチラッと勇者を見ると、ゲーム通りイリスとレオンの3人で組んでいるようだ。


 このクラスは奇数で31人だから、あの3人はあのままで決まりだろう。


「それでは今日はこれで終わりにしますので、明日に備えて準備していてくださいね」


 各々が明日の準備のために、帰っていった。


 俺は特に準備することもないし、エレノアと模擬戦でもするか。


 みんなと別れた俺は、エレノアがいる山へと向かった。






☆☆☆






「やっとだ……邪魔したサラ諸共殺してやるぞ……シャーロットッッ!!」


 そう言って何者かが野外実習の現場にあるものを設置する。


「これで……あの恨みを果たせるぞ……! あははははははは!!」


 そう言って狂ったように笑う。


 この者は、自分の計画の成功を確信していた。


 しかし、まだ知らない。


 異世界からきた1人の男と暗殺者の女、その2人のペットに全てがぶち壊されることを……。


 

 イベント発生まで後1日。


読者の皆様へ


この作品が、面白かった!続きが気になる!などと思っていただけた方は、


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勿論、★☆☆☆☆でも良いので入れてくれると作者が喜びます。


またブックマーク登録やいいね、よろしくお願いします!


ではではまた次話で。

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