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第19話 ゲームの舞台、ブレイブ魔法学院

 今日4月1日は、ブレイブ魔法学院の入学式である。


 そして今俺はその学院の正門の前に立っていた。


 ふぅ……とうとう本編がスタートするのか……。


 俺にサラが救えるのだろうか……いやなんとしても救ってみせる!


 俺は気合を入れて正門を潜る。


 中はゲームと変わっていなかった。


 無駄にデカい校舎、『貴族の家かっ!』と言いたくなるような庭園など、どれもゲームの時に見ていたものばかりだ。


 懐かしいな……ゲームでもこの光景は何回も見てきたからな。


 俺は少しこの光景に懐かしさを覚えて、少しの間その場で立ち止まっていると、後ろから声を掛けられた。


「ちょっと君~。こんな所でどうして立ち止まっているんだいっ?」


 このチャラい話し方は……まさか。


 俺は後ろに視線を向けてみると、ゲームでは主人公の友達の1人で、ゲーム内でも人気上位のキャラがいた。


 金髪の少し長い髪に、碧眼で顔立ちは整っており、誰が見てもイケメンと感じる。


 俺はコイツの殆どを知っているのだが、流石にあったばかりで言うのもおかしな事なので、一応聞く。


「えっと……どちら様ですか?」


 俺がそう聞くと、そいつはニカッと笑って。


「俺はシューマだよっ☆ よろしくな! 君の名前はなんなんだいっ?」

 

 やっぱりシューマだったか。


 コイツは、ゲームでも本編に結構関わってくる重要なキャラだ。


 因みにこんなにチャラいシューマだが、こう見えても隣国の第2王子である。


 まぁこの性格のせいでこの学院に行かされたらしいけど。


 しかし一応王族なので、周りに護衛の人たちもいるから、無礼にならない様に俺も取り敢えず名乗る。


「初めまして、俺の名前はソラです。ところでどうして俺に話しかけてきたのですか?」


「いやいやそんなに畏まらなくていいじゃんかよ~? もっと気楽に行こうぜ~」


 そう言って俺に肩を組んでくるシューマ。


「わかり……わかった。それでシューマはどうして話しかけてきたんだ?」


「ん~? なんかソラを見てたら、こうビビッと? 来たんだよねっ! 強そうって言うか~? まっ、と言うことで友達になろうぜっ☆」


 やっぱりコイツ、めちゃくちゃ鋭いな……。


 シューマは、ゲームでもやたら何かに鋭く、その鋭さに俺は何度も助けられた。


 コイツと友達になって悪いことはない。


 いや本編に巻き込まれる可能性があると言うのを考えると少しデメリットもあるが、トータルで考えるとメリットの方が多い。


 俺は笑顔で応じる。


「勿論だ。これからよろしくな」


「おうよっ! 俺に任せておけば、まいにちたのしくなるぜっ☆」


「ははっ、そうだと嬉しいな」


「お、コイツ大して信じていないな? 見ていろよ、めちゃくちゃ楽しませてやるからなっ☆」


 俺はシューマと話しながら入学式の会場に向かう。


 会場には、ゲームで見たことのあるキャラもおり、本当にゲームの世界に転生したんだなぁ……と感慨深い気持ちになる。


 俺は自分の席に座ると、なんと隣がシューマだった。


「おっ、まさか隣だとはおもわなかったぜ☆」


「俺もびっくりしているよ。またうるさい奴が近くにいるってね」


「ちょっ、なんてこと言うんだよ~。俺はうるさいんじゃなくて元気なんだよっ!」


「はいはい」


「流すなよ~」


 俺はシューマを適当にあしらう。


 本当にコイツはいい奴なんだよな……。


 イケメンで性格も良くて、実家が王家、さらに実力もある。


 もうモテ要素しかないなコイツ。


 ゲームでも主人公とその親友と一緒にめちゃくちゃモテていたのを覚えている。


 しかしこの学校で1番に知り合ったのがシューマでよかったな。


 おかげで緊張が少し解けた。


 そこからシューマと雑談をしながら始まるのを待っていると、この学院の学院長が現れて入学式の開始を迎える。


「初めまして1年生諸君。私はアリアと言う。今君達はどうしてこんなに若そうな女が学院長なのか気になっていることだろう」


 なんか若いのところが強かった気がするが、まぁ普通の生徒なら気になるだろうな。


 俺は勿論理由も知っているのでなんとも思わないが。


「私が学院長を務めている理由はただ1つだ。それは————強さだ。私はこの学園の教師の中で1番強いから学院長になっている。よって私が言いたいことはただ1つだ。強くなれ。そうすればこの学院では生きやすくなる。私からの話は以上だ」


 そう言って壇上を降りていった。


 相変わらず一貫しているな学院長も。


 すると次に新入生代表挨拶が始まった。


「新入生代表、アラン」


「はい!」


 1人の少年が立ち上がって壇上に向かう。


 黒髪黒目の少し子供っぽく見える整った顔は、庇護欲を感じさせる。


 俺はその少年を誰よりも知っていた。


 やっぱり主席になっていたか。


 ——————【ダンスク】の主人公。


 こうしてこの世界の主人公と出会った。


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