0から。
どうも花瓶と申します。
恥ずかしながら初の投稿です。広い宇宙のどこかでこんな世界があるんじゃないかと思い書きました。楽しんでください。
第一の0〜言語〜
ある銀河のある星で起きた生命体の物語。
世界はある発表により"言葉"という概念を無にすることになった。全ての人間ではないがほぼほぼが言葉を失う。
今まで生まれてきた英語や日本語はもちろんのことポルトガル語や一部の民族しか話さない言語も無くなる。新言語を作ってそれを共通語にして世界の統一を図るのだという。新言語習得に10億人ほどが手を挙げた。その中から厳選された五千万人は新言語を習得させられた。
新言語習得から3年経ち遂に厳選された五千万人以外の人間は"言語を失った"
言語を失った人々は特に驚きもない。言語というものをそもそも知らないという段階まで戻される。言語を失ってから1日も経たないうちに新言語の習得が始まった。
だが、そう上手くはいかなかった。
全ての人間が言語を失ったわけではなかった。機械の不具合などにより言語を奪われなかったものが何人かいた。けれどそういった人間たちはかつての言語を隠しながら生きていくしかなかった。
それから数年経った。
言語という概念を失った人々は習得が早かった。過去の言語に囚われることなく今あるものを吸収できた。
それに比べて過去の言語に囚われたまま、、。いや過去の言語を捨てきれない者たちは習得が遅く、いわゆる"出来損ない"として扱われた。
それでも月日は流れる。
流れ着いた月日の終点はかつての生活だった。
新言語を使って皆普通に暮らすようになった。
かつての言語を知っているものは厳選された五千万人と言語を失わなかった人々のみ。
厳選された五千万人は来世に旧言語を語り継ぐことはなかった。だが言葉を捨てなかった人々は言葉を残した。ある人は書物の中に、ある人は音声として、ある人は命をかけて、、。
過去に取り残された言語は形として残ってはいるものの未だに息を潜めたままだ。
私も遂に寿命がやってきたようだ。親切なことに死神さんは日本語を話してくれる。神も過去の言語を捨てきれないのだろうか、、。私のために言葉の通じる神をよこしたのか。そんなことは後でわかることだろう。
この日記を未来に見つける人間がいるだろう。そのもののために言い残す。
q*けk8くz・あx2と/・・・見つけてくれてありがとう
昔から妄想が好きで色々考えてきました。
人間の特徴を見つけたり、物の配置から性格を考えたりと自分で言うのもあれですが変な人です。
この話は終わりですが、別の短編も考えています。その時はまたよろしくお願いします
最後まで読んでくれてありがとうございました。