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勇者パーティー in ワルシャル竜王国 4

勇者パーティー in ワルシャワ竜王国 4



「さすがだな」



 旦那は俺が作った二重防護壁に向かって言った。


「これおもしれぇ」


 俺は思わず言った。


 俺は魔力があまり強くないために魔法に適してないと言われ、大量の魔力で守る魔法防壁なんてものが作れないと思っていた。


 だが、旦那の魔力の吸収する空間に俺が作った魔法防護壁に繋げるとかなり効率のいい防護壁をできた。


 素の魔力保有量が多いと逆にコントロールが難しいそうに感じるが、


 俺はもともとそれほど魔力があるタイプではないので、問題はなかった。逆に魔力が少なく、大気より魔力を吸収して魔法を発動するタイプの神聖魔法系が得意のタイプは、この魔法を発動するためのスタートの発動に時間がかかる。


 それなりの魔力が初手で必要なためだ。


 あとは集中力の有無だが、これは俺は問題ない。器用な俺はこの魔法の綿密なコントロールに耐えることができた。


 旦那曰く、やはりこの魔法にも普通の魔法と比べれば、人を選ばないが、魔法の精密なコントロールと集中力が必要らしい。


 旦那の奥さんとは相性が悪い技術らしい。


 まず、持っている魔力が高い。加えて魔法が使えないと事で分かる様に魔力のコントロールもそれほど得意ではない。


 魔力を込めるとパワーがありすぎて、妙な変化を起こす。奥さんが魔力を込めて料理を作ると爆発するようなこともあるらしい。


 なので、奥さんは料理で魔力を込めることはないらしいが、込めなくても実は自然と影響をうけるらしいので、普通に料理は上手いそうだ。


 魔力の所持量が凄すぎて、別次元らしいと言っていてた。


 騎士の過程でなくて、魔術師の家系で物心ついた頃ぐらい勉強しないとコントロールできないくらいの魔力量を持っているらしい。


 なので、魔力だけで保持魔力で魔法陣を吹き飛ばしたり、中級クラス魔術師の魔法防壁なら壊せると言っていた。


 パワー型なんだよね。体細いのに・・・とか言っていた。ちなみにそんなところもかわいいとか言っていた。意味が不明だ。


 まあ、“剣姫”の異名を持つ人だしな。


 ちなみにヴァルキリーの剣の魔力を自分の魔力で吹き飛ばしたことがあるらしい。


 そこにいたものはヴァルキリー含めて全員ドン引きしたらしい。ちなみに彼女も契約者らしく、ヴァルキリーを通じて、いつでも連絡がとれるらしい。


 お熱いことで。


 俺はレミアの監視をずっとされるのは厳しいな。いくらかわいくても・・・


「あんたらのおかげで俺強くなれそうな気がした!」


 俺はそういうと旦那の真似をして、手の平に水楔を作った。


「いやあ、魔剣の複製とかすごいなあ。そんな発想なかったぜ」


 作成スピード、5秒か。1、2秒にしたいな。


「随分と作成スピード上がったね。最初は三十分だったけど」


「素体の形成に時間がかかった。まあ、旦那は初手で1分くらいで作ってじゃん」


「まあ、魔剣作成にはなれていたしね」


 旦那は俺の言葉に照れるようなことも一切なく、修行不足と言いたげに言った。


 この俺より4、5歳下なのにストイックな所がマジでしびれる。これで妻子持ちで幸せな家庭を作ってなければ、マジで惚れるところだ。


 リア充死すべし。


「いやあ、マジであんたには感謝しているよ。最近、壁にぶつかっていたのに、一気にブレイクスルーして、別次元に上った気がしたぜ」


 それを聞くと旦那が苦笑いをした。


「う・・・うん。だね」


 旦那は頭を少し抱えた。


「おかしいなあ。こんな簡単に習得できる技術じゃないんだけどなあ」


「旦那どうした?」


「いやあ、ラプサムさんが思ったよりも早く習得したんで、師が困ってるんですよ」


 と勇者アレスが俺のそれを見て苦笑いを浮かべていった。


「普通、それだけ繊細な魔力コントロールを得るために、人によっては何年か修行しなければいけませんが・・・」


 あれ、勇者が俺のことをバケモノみたいにいったぞ。おかしい。なんでだ?


 これってそんな大変な技術なのか?


 う~~ん、よくわからないな。新しい理論だから、ただ、俺にめっちゃ会っているのはよくわかった。


「まっ、俺、器用だから」


 というと二人はですよね~とか言った。レミアはトキア嬢の指示のもと、お菓子作りをしている。旦那の奥さんも一緒だ。


「そういうことに・・・しておこう。さすが、七星といったところですね」


 旦那が少し疲れた顔になった。


「師もこれらの理論について日夜考えているんですが、わずか、初級をこんな簡単にクリアするとは・・・」


「ドレクがこれ作るのに1年以上かかったぞ」


「奥さんほどにないにしても、あれは不器用ですから・・・魔力の保持量もあったとはいえ」


「もともと、七星にはそういう技量があったということで」


「ですね」


 勇者と旦那の二人は勝手にそう決めつけた。まるで、俺が悪いような言い方が気になった。


「で、これが理解できると、効率よくながせると」


 俺はそういうと腰に下げている“風刃”という鉈をとった。刃の長さを伸ばしたり、投げたら一定の時間で戻ってくる便利な武器だ。


「おう、なんか魔力が強化されている」


 俺はそういうと“風刃”を振ると壁に不可視の刃が食い込み続けるのをみた。


「やば」


 1秒も食い込み続けることがないのに、思ったよりも長時間食い込んでいる。さらに追加で振るとさらに食い込みが続く。


「ってことは?」


 俺は5秒の間に何本の食い込み続ける刃を形成した。


「だる」


 自分でやって思わず呟いた。ようは斬撃を剣の腕が上がれば上がるほど、打ち込めるということだ。


 “風刃”をしまい。“火刀”を抜いた。赤い刀身の小太刀だ。


 魔力を込めると刀身が燃え上がった。再生持ちなどに有効な武器で傷口を燃やすことで再生させない武器だ。


 さらに魔力を込めて刀身をふると何もないところに炎の渦ができて、数秒で消えた。


 よくみると隠し魔法回路みたいなのがあり、その回路に魔力を通すと、刀身が黒く燃えた。“呪いの炎”という言葉が頭に浮かんだ。


「呪いの炎らしいぞ。再生と蘇生ができなくなるらしい」


 と旦那が説明した。旦那は精霊の契約者だ。精霊がそう教えてくれたのだろう。


「意外とえぐい武器だなこれ」


 魔力を通すのをやめてしまった。


「“光剣”か」


 魔力を通すと光り輝き、さしたところから傷が回復したり、解毒効果もあるような武器だ。攻撃よりも回復などに使える。


 こいつで解体するとドロップ質がよくなったりする。


「まあ、これは単純な強化か・・・変わった点はないな」


 それから“影苦無”を抜く。


 すると、苦無複製ようの回路をに魔力を込めて振ると、“影苦無”が複製されてささる。


 ちなみに以前なら、一振りで1回だったが、今なら複数できるような気がして振った。


 複数できて、それが刺さった。


「おお」


 振り方でいくつもできて、それが刺さった。


 時間も調整できるようである。ちなみに、この“影苦無”は刺さった影の持ち主の動きをとめるものだ。一人だったのが、複数できるのはかなり強い。


「次はこいつか」


 “木分”と呼ばれるセスタスを抜く、抜いている間身体能力の強化などが行える武器だ。


 能力の低い俺にとってはメインウェポンともいえるものだ。身体強化が使える。さらに硬化の魔法も使えるらしい。


 扱いやすくいい武器だ。相変わらず。


「でもって、これか」


 “土爪”を手に付けてみる。手の甲につけるタイプの武器で他の武器の邪魔にならない武器だ。


 盾になる効果がある。あと、地面に刺すと土壁や石壁を作ることができる。効率よく流すと壁の強化、また、空気でも壁が作れることがわかった。


 さらに浮遊の効果が付与されていた。


 『“風刃”と一緒にもつと飛行能力がある。ただし、荷馬の走ったスピードしかはでない』


 そんな言葉が頭に浮かんだ。


 いや、それ十分に早いから俺たちからしたら、遅いが移動としては十分に早いからな。


 でもって、“水楔”。


 空間の切り離し。つまり、プロテクションとか呼ばれる水系の防御魔法と魔法の消去ができるようになった。


 魔法の消去は以前からあったが、プロテクションが使えるのは知らなかった。


「色々な機能があるんだな」


 “水楔”をしまいながら言った。


「どうだい?」


「なんというか、俺って才能あるんだなって思った」


「・・・それはよかった」


 旦那は俺を見てなんとも言えない顔になった。思うところがいろいろとあるらしい。


 旦那から言わせると俺も一種の天才らしい。この力と相性がこれほどいいのは珍しいらしい。魔法の才はないが、この魔法の才はたいしたものだ。


 それが旦那の評価だ。


 まあ、俺、初級の魔法はすべて使えるし、これくらいは余裕だ。その経験が生きてたといったところだろ。


「俺はもっと強くなる」


 俺がそういうと旦那は嬉しそうに笑った。


「ああ、それはよかった。俺も負けてられないけど・・・」


 というか、旦那は旦那でこれ以上強くなる必要があるのかと思うくらい強いんだよな。


 そこが知れない。


 “勇者”、“戦乙女の契約者”、“王竜の契約者”、“聖女”、“七星”。


 それが今いる勇者パーティーのメンバーだ。前衛が多いが、圧倒的魔法対抗が強いメンツだ。


 正直、魔力の強いメンバーが欲しいところだ。


 ガルドルギルドでは、あいつらみたいな絶対的な火力をもったやつら・・・


 あいつら、元気にしているのだろうか?


 ヘレン、カミラの二人は・・・

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