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感情複合バッドステタース33

 おや? 僕はそんな可愛いものを握った覚えはないぞ。第一ぬいぐるみが汗ばむわけがないじゃないか。

「今日のクラスの話題はもっぱら恩田君たちの噂で持ちきりね。放課後あたりには学校中にその噂が広がることでしょう」

「なにを言っている?」

「私の中にいる気象予報士はなかなかあなどれないものよ」

「いや……、だからどういうことだ?」

「それは、恩田君自身の眼で確かめた方がよろしくってはなくて?」

 あはは、こいつぅお嬢様言葉になってらあーーなどと、どうやらツッコミを挿入している場合じゃあなさそうだ。

 教室に蔓延する剣呑な雰囲気を察知した僕は、恐々と周囲を見回す。

 ふむ、とひとり勝手に頷いてから、壁にある時計仕掛けを確認した。

「なあ桜庭?」

「ん? なあに?」

「このクラスって……、ホームルームぎりぎりに教室に這入ってくる生徒を引くような眼で見る。そんな敷居の高いクラスだったっけか?」

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