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1.序章としてはいかがなものか?
何ぶん初投稿なものなのでお許しください。
さて説明した通り私の目の前には明らかに人間の等身大を超えた拳が迫ってきているわけだが、まあ、それは興味ないので置いといて今の「私」となった経緯を説明しよう。
高田由里子という女には父と母がいた。
彼女の家庭はそれは仲睦まじいものだったようだ。そして彼女にとっての悲劇は起きた。13才、中学生の時だ、彼女の家を快楽殺人者氷上徹?という男が押入り二人の男女を殺害したのだ。当然その二人のことは父と母のことだ。
それ以降彼女は母方の実家から援助を受けてはいたものの不登校となり、悲しみに暮れて使い物にならなかった。そんな中彼女はどうしてか知らないが自分の力の無さに原因があると決めつけた。自分しか責めるものがいなく、いっそ死のうとも考えはしたが、いかんせん勇気など更々なかった。
そんなある時、公園でぼうっとしていると白衣を着た初老の男がブツブツ呟きながらこちらに気づいてない様子で向かってきた。これが彼女の終わりと私の始まりの原因の人物だ。