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巨大な巨大な

作者: アバンアダン

『知ってます?』


「いきなりすぎて言葉も出ない」


『出てますよ』


「うっさい」


『ンゴロンゴロ保全地域には多彩な動物がゴロゴロしているらしいですよ』


「わけが分からなくて言葉も出ない」


『出てますよ』


「やかましい」


『タンザニアにある、世界遺産の土地です』


「私、世界遺産は一つしか知らないよ」


『知っているのはなんです?』


「私。美しさ世界遺産」


『言葉も出ません』


「出てるよ」


『ンゴロンゴロ保全地域は、タンザニアの北部にある大草原で、昔の火山噴火によってできた巨大なクレーターがあるんです。このクレーターの中には多くの野生動物が生息していて、そのためンゴロンゴロは「世界の動物園」と言われています』


「そもそもタンザニアってどこにあるの?」


『タンザニアは、アフリカ大陸の東側にある国です』


「ターザンがいるの?」


『だとしたらターザンニアでしょう』


「いや冗談だし」


『ちなみに、ンゴロンゴロというのはスワヒリ語で「巨大な穴」という意味だそうです』


「いや、なんでよ」


『え?』


「ンゴロンゴロでなんで巨大な穴なのよ。「巨大な巨大な」とか「穴穴」ならわかるけど」


『ンゴロン・ゴロかもしれないじゃないですか』


「もー!スワヒリ語ムズカシイデース!」


『というわけで、今日は世界遺産を一つ勉強しました』


「はい。疲れたのでもうベッドでゴロンゴロンしてきます」


『言葉も出ませんね』


「いや出てるよ」

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