7章3話
7章3話
「本当に何も話さない気?こっちは身元すらわからないんだけど」
「…………」
先ほどから名前どころか年齢や学校などの身元に繋がる手がかりすら出てこない
「……何から聞こうかなぁ」
「…何も話さない」
「なに?そんなに撃たれたのが気に食わない?彼にそれは言って?」
そう言って後ろで書類作成中の晴翔を指差す
「おい未亜殺すぞ」
「…東雲連、中学二年生14歳」
こいついきなり喋り出した…と少しビビった
「はぁ、どうせ隠し通しても8時間ぶっ通しで聴き続けるのででしょうなら全部こちらから開示しますよその調子じゃ諦める様子もなさそうですし」
もう脳が困惑している
「…じゃぁとりあえずTGZについてと目的について」
「TGZの正式名称は対虐財団、いじめに対しての報復のための組織です。会長は白石結衣」
「は?結衣ちゃん?」
同じクラスで何なら友達だ
「知り合い?」
「同じクラス、何ならこの前カラオケ行ったし」
「…マジか、それは後で聞くとして、目的は?」
「TGZの目的は会員をいじめていた人間の抹殺及びいじめを見逃す腐った現代の日本の体勢を崩す」
「なるほどねぇ…ちなみに指定してきた2人は?」
「あの2人は結衣さんが探しているらしい、何でかは知らない」
「幹部?」
「幹部です」
「ありがとう、じゃぁ私はこれで」
そう言って席を立つ
「あっちなみに次組対が来るから気をつけてね、私たちより怖いよ」
そう言って部屋を出る
「団長白石結衣ねぇ……結衣ねぇ…結衣かぁ」
「知り合い?」
「部活の後輩」
最近忙しすぎて全然会えてないけど
「そういえば親友がいじめで自殺したとか言って泣かれて相談されたな」
あの時何と言ったか覚えていないが、気が晴れるならやればいいと言った記憶がある…つまり
「俺のせいかぁ」
「はい殺人協賛〜想乃とお友達じゃんヤッタネ!」
未亜が大爆笑する
「海斗その話詳しく聞かせろ」
晴翔が身を乗り出して聞いてくる
「うる覚えだけど、親友がいじめで自殺、いじめてきたやつをぶち殺したいって言う話をされてそれに対して気が晴れるなら殺したら?目の前でやろうとしてたら止めるけどって言った記憶がある」
「いつ?」
「去年の…11月前半」
合気道の県内合同練習の後だったので疲れでよく覚えていない
「……結衣と連絡取れるか?」
「取れますよ」
「私も取れます」
「なら2人は結衣を徹底的に調べ上げろ」
「「了解」」
未亜と声があった
「結衣〜今暇?」
『暇だよ〜何で?』
「いやちょっとご飯食べない?暇すぎて死にそう」
日曜の昼時、飯食いに行くとか言う理由で誘い出し、そこから尾行、張り込みをするわけだ
『おっけぃ〜どこ行く?』
OKが出た第一関門クリア
「イオンのしゃぶ葉でも行こ、んでそのまま買い物しよ」
『オッケ〜現地集合?』
「現地で、1:00くらいに」
『了解、じゃ切るね』
そう言って電話が切れる
「今日の監視は私がするから海斗は緊急時のカバーをお願い」
「大丈夫か?1人で」
「うん、それにTGZが何か企んでるから」
そう言って未亜がロッカールームに入っていく
「らしいんですけど悠課長、付いてった方がいいかな?」
「いや、一課が出払ってるし二課も忙しい緊急出動で手が空いてるのが現状俺とお前だ」
「じゃぁ残ります」
流石に1人で緊急対応を任せるのはダメだろう
「おっキタキタ〜大丈夫だったぁ?いきなり誘って」
「いやいやお腹空いてたから丁度いいよ〜」
元気で誰とでも仲良くなれ、頭もそこそこ良い…まさかこの人かテロ集団のTOPとは思わないだろう
「おっ2人行けるって〜」
「オッケ〜」
とりあえず警戒はされていないと見た
「ねぇねぇ、何にする〜?」
「この期間限定のやつとかよくない?」
「良いねぇ〜じゃこれと…ノーマルのやつでいいよね?」
「スマホで注文するタイプじゃん」
「うわマジじゃんめんど」
結衣がそう言いつつスマホを取り出す
「海斗的には結衣どうなん?」
「ん〜?可愛いとは思いますよ、わかんない時はすぐ聞いてくれて素直だし、小学生陣の面倒見もいい」
「だとよ想乃」
「ははは、海斗くん覚悟は決まったかな?」
想乃が肩に足を乗せてくる
「あのさ、イチャコラするのはいいけど私を巻き込まないで?」
雫は結局こっちに戻ってきて想乃と2人で4人部屋を広々使っている
「ごめんて、ここ2人の組み合わせがオモロいからさぁ…いいじゃん」
そう言いながらファンタの缶を開封する
「雫はそう言う浮ついた話ないの?」
「無いですね〜そもそも彼氏いります?」
雫がグミを食べながら言う
(とりあえず合流、しゃぶ葉美味しい)
「合流できたって」
「オッケィ、いいなしゃぶ葉」
「んね…デリバリーしよ」
想乃が悠課長を見つめる
「敬語を覚えろ年上だぞ」
「犯罪者はみんな敬語使えませ〜ん」
そう言って想乃がベットに転がる
「……ピザでいい?」
悠課長が諦めたような声で言い放つ
「ドミノ!食べる!」
意外にも雫が食いつく
「海斗くん、今いくら持ってる?」
悠課長が財布を見ながら言う
「7:3で折半しましょう」
もちろん3が俺だ
「6.4でどう?俺6」
「そうしましょう」
「なんかあった?」
「いや別に?なんで?」
「いや、怖い顔してたから」
顔に出てたかと思い反省する
「いやちょっとさぁ…朝お母さんにブチ切れられて家出中…へへ」
「泊めてあげるわ」
「ヤッタァさっすが結衣ちゃん」
そう言って抱きつく
「じゃ早速、ご飯買お〜」
「いいよ〜オヤツとね〜」
そう言ってイオンのスーパーに向かう
「明日学校だけどね」
「行きたくねぇ…」
「わかるわぁ、そういや荷物は?」
「コインロッカーに預けてある」
「そこまで頭回るあたり頭はいいよね」
「そうかな?えへへ」
「あいつ結衣の家泊まることになったぞ」
「バケモンだろ…いやいいんだけど」
「すげぇな」
ちなみに一人暮らしなのは知っている。家は知らん
「眠たい」
想乃が布団を被る
「ピザ来る前だよ?あっ後布団汚したら殺すからね」
悠課長がマジな顔で言う
「あっ…片付けろ〜」
想乃が布団をたたむ
「あっ来たみたい行ってくる」
ピザが来たようだ…2:00死ぬほどお腹が空いている




