7章2話
7章2話
「3人中2人重症、mstやばくない?」
ニュースでSATがやったことになっていたがMSTがやったことくらいは知っているし検討が付く
「次何する〜?」
「っとその前に…しーずくちゃん」
後ろにいた結衣さんがナイフを首に突きつけてきた
「……何の茶番ですか?」
「いやいやこっちのセリフ、莉乃さんねぇ…jcrtの」
「あは…あははは、待ちましょう?殺すのは待ちましょう?」
とりあえず両手を上げて命乞いをしてみる。どうせ無駄だが下手に言い訳して墓穴掘るのも嫌なので交渉を持ちかけてみる
「待って何になるかな?雫ちゃん」
「…人質、MSTとの交渉のカードに使えますし嘘の情報を流して誘導、使い道は色々ありますよ私彼氏できる前に死ぬの嫌なんですけど」
次この瞬間に私の血が結衣のナイフと服に飛び散る可能性があると思うと恐ろしいがもう後戻りはできない
「…隼人牢屋みたいなのある?」
「ないけど手錠ならあるよ」
「……今は殺さない、少なくともしばらくは」
結衣がそう言って副団長から渡された手錠で私と柱を繋ぐ
「…さてと会議始めますかぁ」
「寝てる」
想乃が後部座席に横になって寝ている
「おいカメラを出すな」
荷物を乗せているため狭いという理由で想乃以外後部座席は載っていないので今クラウンに乗っているのは俺と想乃、後運転手の未亜だ
「後部座席の荷物全部下ろしやがった」
本当は足元には何も置かない予定だったが全部下に下ろして座席参列使って心地よいベットを作り出した
「ちゃんと毛布使ってんの評価点高い」
布団の半分のサイズの毛布なのでおそらく持ち運びタイプの布団だろう…にしてもどこから持ってきたのだろう
「どっから持ってきたん?」
未亜もおんなじことを思っていた
「わからない…家じゃね?」
「家だな多分」
「雫からの定期連絡が来ない」
莉乃がそんなことを言い出したのが始まりだった
「電話かけてみたら?」
「友達のふりすればいいか」
そう言って莉乃がスマホを取り出して電話をかける。
嫌な予感が的中する時は大体、胸騒ぎがする
「頼む出てくれ」
スピーカーモードなのでこちらも発信音が聞こえる…
『あっ…来た〜ねぇまじで来た』
あぁ…tgzの幹部陣だなと察する
『いやぁちょうどこっちから連絡しようと思ってた時だったの〜』
パソコンを操作し発信元を立ち上げるソフトを起動する
「電話番号」
小声で莉乃に聞く
(*** **** ****)
莉乃が指で示す
紙に書いて再確認してOKマークがついたので電話番号を入れて発信元を特定する
『ビデ通にして〜』
ビデオ通話を要求してきた
「…見える?」
『見えるよ〜そっちも見えるかな?みてこれ雫ちゃん』
後ろから覗いた限りだと柱と手錠がつながっているだけで傷などはない
『要求は2つ、警察の捜索力で指定する2名の居場所の開示と1000万円の身代金』
「タイムリミットは?」
『28日まで残り14日それが期限』
「わかった、開示する2人の情報は?」
「ってことらしい」
雫が人質にされた…勘が良すぎる
「どうする?」
「TGZの拠点自体は判明してるが違法捜査だから合法的な証拠がない、つまり攻めれない」
「逆探知したんでしょ?」
「拠点の位置と少し離れていた…そこまで頭が回る奴がいる」
「情報開示は?そもそも目的不明だよ?」
「開示で一般人を危険に晒すの?」
「アホ言え雫も一般人だ」
会議室はパンクし始めていた
「そもそもjcrtは公安だろ?違法捜査は十八番だろ」
「確かに…どうする?」
「次電話がかかってきた時に雫の安否をビデオ通話で確認、逆探知した上で拠点なら一斉制圧にかかれば?」
「あり!愛知のSATとjcrt、うちを総動員すればわかっているセーフハウス全てに人員を割ける」
「やるぞ!」
『もしもし?情報は?』
あえてデマの情報を与えて混乱させた上で雫の安否を確認する
「ビデオ通話で雫の安否確認をしたい、出来次第開示する」
『はぁわかった、ほいっと』
カメラがオンになり雫が画面に映る
今現在一緒にいる。警察の技術を舐めるな
『これでいいかな?情報は?』
「1人目は5日前に海外に旅行に出てることが確認できた。アメリカね、で2人目は引っ越したようで東京23区のどこかに住んでる。それは調査中」
『ありがとう、身代金は?』
「まだ用意できてないもう少し待って」
さて…ここからどうやって時間を引き伸ばそうか…
『場所判明dだ!』
佐久さんの声が無線から聞こえてくる
「うちかよクソが!」
そう言いつつ未亜が車の扉を開ける
それを皮切りに一斉に車から降りる
「行くぞ」
バレないようにと少し離れたところに停車していたので少し距離がある
「Go」
セーフハウスはマンション一階の真ん中あたりの部屋だ。
マンションの廊下に入りセーフハウスの扉の前まで一列で走る
「3.2.1突入」
未亜がショットガンで破壊して扉を開ける
「oh」
ブービートラップが仕掛けてあり、足元にフラッシュバンが仕掛けてあった
「突入!」
ちなみにフラッシュバンを使用するので嫌が応でも慣れるので俺たちには効かない
「動くな!警察だ!」
未亜と翔がバスルームをクリアリングしているうちに悠課長とリビングの扉を開ける
「動くな!」
「対象確認!犯人一名」
『狙撃可能』
晴翔が無線で言う
「武器を捨てろ!撃つぞ!」
「それ以上近づいたら雫を撃つ!」
「落ち着け!」
『撃て!』
バスルームから無線機で行ったのだろう未亜の声がイヤホンから聞こえてくる
『仕事完了五百円が吹っ飛んだ』
「リビングクリア」
悠課長が倒れ込んだ犯人が落とした拳銃に発砲し破壊する
「救急隊お願いします〜」
そう言いつつ止血帯を取り出して結びつける
「対象保護対象保護」
そう言いつつ雫を解放しようとしゃがんだところで気づく
「手錠の鍵は?」
「あっ…おい鍵は?」
「無い、手錠だけで売ってたから」
どうやらフリマで買ったらしい
「はぁ?」
「……雫動くなよ」
足元に落ちていたボールペンを手錠に押し付けてm4のストックを思い切り打ちつける
「…さすが普段俺たちが信用してるだけはある」
「あっ…車からチェーンカッター持ってきて〜」
バスルームから出てきた翔をパシる
「で結局チェーンカッターで取れなかったと」
手錠のチェーンは切れたので仕方がなく検査も兼ねて緊急搬送、病院で切断した
「そ、無事でよかった」
拷問されてたらどうしようかと思っていたが、そう言うことも一切なく無事保護できた
「それはさておき…しーちゃんを使うとはいい度胸ですねぇ…」
想乃が俺を睨みつけてくる…いや俺関係ねぇよ
「刑事を刺すとはいい度胸ですねぇ…」
「…サイテー」
そんな話をしてると部屋のドアが空き晴翔と雫が入ってくる
「どこでバレたかな?」
「スパイがいるんじゃね?ってなって全員分のスマホ調べたら莉乃さんとのメッセージのやり取りか見つかっちゃって」
「消しとけよ」
「本当だよ」
想乃がポテチを食べながら言う
「それはさておき…想乃を部屋から出してんの何で?」
「悠課長が連れてきた」
晴翔が部屋の隅でpcをいじっている悠課長に気づく
「悠課長?!」
「いや、想乃1人で退屈そうだったから彼氏とくっつけたろと思って」
そう言いながらエンターキーを叩き背もたれにもたれる
「蓋を開けたらあらビックリ、イチャイチャバカップル滅びろよ」
「あなたも恋人いるでしょ?」
「そそそ、1911ね」
そう言ってm1911をホルスターから抜いて見せびらかすように掲げる
「うっわ、浮気だ最ッ低」
想乃が軽蔑の目を向ける
「……こいつ上司じゃなくなった瞬間敬語使わなくなったぞ!」
ちなみに彼女がいるのは本当だ




