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トウモロコシ
歩ければ、家に着いた。
もちろん元の家じゃない、王が授かった家だ。
最初は大きい城を授かろうとしたが、砂雄は断った。ここは、川の隣に、青い丘の下で、元の家と同じぐらい大きさの畑付きの木屋。
しかし、砂雄は困った。
この畑、麦はなかなか育てない。
デュラハンに聞くと、ここで育てるものは「トウモロコシ」と呼ぶ。
町に行って、「トウモロコシ」の種子を探すことにした。
「スナオ!」
どうやら町の人々が砂雄のことを知っているのようだ。
「おはようございやす、良い日差しでございやすね。」
トウモロコシを探していると知り、町人はある店に砂雄を連れ込んだ。
「でしたら、こちらの方がどうかな?」
話しを聞くと、店主はあるトウモロコシを持ち出した。「これは、育ちやすいぞ!」
「でも硬いよ!」窓辺の鳥は言った、「温度と水分にこだわりないからな!」
もう一つのトウモロコシが持ち出された。先のより少し太い。「これは、よく売れる!」
「育ちつらい。」足元の三色猫は言った、「柔らかくて、うまく嚙めない。」
「甘さを感じないから悪口をたたくな!」
「なんやって!」
鳥は飛び逃げて、猫が追いて行った。
結果的に、どっちも買った。




