王と王子
歩ければ、町に入った。
広場にある王冠を被った男は高く座って、沢山の人が彼の前で集まっている。
彼らの間で、ある泥みたいな生き物が蠢いている。
「余の息子、忌まわしい魔女に呪われた!」王冠の男が言った。「誰かが王子を元に戻せるなら、ご褒美やるぞ!」
ある貴族が前に出た。
「王子は王の息子、きっと王とそっくりであろう!」
とすると、泥は段々人間の姿になって、王とそっくりであった。
「これは余の息子じゃない!」
「これは余の息子じゃない!」
二つの王が同時に言った。
「余を学ぶな!」
「余を学ぶな!」
王は剣を抜いて王子に向けると、王子はまた泥の様子に戻った。
ある騎士が前に出た。
「王子は勇ましい方だ!狩場で彼の雄姿を拝めたことがある!」
とすると、泥は突如に三メートルの高さになって、鋼の毛を持つ狼になった。
騎士や貴族や、みんな慌てて逃げた。狼は暴れまくって、疲れたのようでまた泥の様子に戻った。
ある占い師が前に出た。
「王子はB型血液、星座は蠍座、のできっと…」
占い師の口から出た言葉は誰でも当てはまるほどの曖昧なことで、時々悪口も挟んでいた。
とすると、泥はどんどん変わって、なかなか定まらない。
「もういい!詐欺師!」
護衛は占い師を追い払った。
王は砂雄を見る。「汝は?」
「砂雄はご存知ません。」砂雄は正直に答えだ。
王はため息して、「余の息子は戻れないのか…」
「僭越ながら、王よ、王子さんはどこにも行かなかったのでは?」
「と?」
「王子さんは王の姿になった時、王に対して剣を抜かなかった。狼になった時も、王を襲わなかった。であれば、どんな姿であっても、王子は王の息子に変わりのないでは?」
王は翻然した。高い椅子から降りて、泥を抱き着いた。
すると、泥は王子の様子に戻った。




