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世界樹のもとで

突然目の前に見えた巨大な世界樹に驚く

セブン達のもとへ、淡い黄緑色の球体が

ふわふわと接近して来ていることに気がついた。


 『ようこそ、世界樹のもとへ。

  僕はこう見えて世界樹の精霊なんだ。

  

  ケットシーのクロに言伝頼んだのだけど、

  来てくれて嬉しいよ。』


よく見ると、30cmほどの球体の中に

黄緑色の中性的な体つきをした葉っぱの羽をつけた

子供のような小人が手を振っていた。


 (なるほど、3Dホログラムのカーラを見て

  精霊様っ! ていうのがわかる気がするな。)


 『僕はホログラムじゃなくて実体があるよ。

  このまま下の方まで降りてもらえるかな。』


 「あー、失礼しました。

  はい、降下しまーす。」


世界樹のに降り立ち、見上げると

その大きさがはっきりと実感できた。

バグドローンがなぜか動かないので

木の直径も高さも不明だ。


 『大きさなんだけど、

  はっきりとしていない存在なんだ。


  そのバグドローンが動かないのは

  ここはさっきまでの世界とは

  空間魔法で隔絶された閉鎖空間だからかな。


  空間の広がりも含めて曖昧になっているんだ。』


球体が弾けるように消えると、

黄緑色の精霊が飛び出して来て、

ちょうどハラハラと落ちて来た葉に

サーファーのように飛び乗って

セブン達の前に滑り降りて来た。


 「この前の討伐の後は

  出かけていていなかったから、

  直接会うのはこれが初めてになるんだね。

  そう、この前は神獣の討伐に

  協力してくれてありがとう。

  おかげで世界樹は

  滅ぼされずに済んで助かった 

  って、感謝しているよ。


  今日はこの前のお礼を

  受け取ってもらいたくて

  態々来てもらったんだ。」


そう精霊が話すと同時に、世界樹の方から

暖かく感じる風がそよそよと吹いて来て

ものすごく心地よい気分になった。


 「おおっ、これはどうしたことじゃ?

  呪剣の傷が治っておる。」


見ると、シヴァの体に刻まれていた傷が

きれいさっぱりと消え去っていた。


セブンも各駆動部の軋みがなくなり

ストレスなく駆動できることに気がついた。


 「何かしら?

  心の中まで暖かくなっていく感じなのだわ。」


サラは見えない傷が癒されていくように感じていた。


 「これ何だろ?」


パイロとセブンの周りを

小さな緑や黄、オレンジといった

綺麗な光の玉がふわふわと漂っていた。


 「その子達はこの森の精霊だよ。

  指先から魔力を通す感じで軽く触れてあげると、

  お礼に精霊魔法が使えるようになるよ。


  これからも精霊がこんな風に

  見えるようになるよ。

  精霊魔法の契約をすると、精霊自身の存在の力も

  増えるんだよ。

  良ければ、契約してあげて欲しいな。」


精霊魔法は攻撃用ではなく、

防衛用のものがほとんどで

魔石の魔力を使うのではなく、

契約した精霊の力を使うのだそうだ。


その契約した精霊の強さで

魔法の効果に違いがあるのだそうだ。


 「風の壁、雷撃の盾、炎の壁の魔法とか

  使えるようになるよ。

  世界樹からは、セブンとパイロに

  世界樹の葉をあげるんだって。


  シヴァにかかってた神の呪いでも

  治せる万能薬の材料になるよ。

  

  大事に使ってね。」


2人して抱え切れないほどの

新緑の葉を分けてもらったが、

パイロはアイテムボックスがないので、

セブンが預かることになった。


 「いやー何か凄そうな葉っぱなんだけど、

  その万能薬の作り方って

  教えてもらえないだろうか?」


 「それなら森人族のグラン族長に聞くといいよ。

  彼らもセブン達に何かお返しをしたい

  と言ってたから。」


 「なるほど、

  じゃあ後で寄らせてもらうとするよ。」


 「あ、待って。もうすぐお見えになるから。」


 「ん?誰が??」



 「私もはじめて直接会うんだよね?

  はーい、いい女神のスクルドだよ。」


新緑に映える透き通った綺麗な髪を靡かせた美少女が

すっと、セブン達の目の前に気配なく現れた。


 「「「スクルド様!!」」」


 「あ、畏まらなくていいからね。

  ここは下界でも神界でもない異空間だから。

  

  私からもお礼を直接伝えたかったの。


  ありがとうね、みんな。


  特にセブン、ううん、武人、

  あなたの犠牲の精神が主神様を動かしたのが

  大きかったわ。


  それまでも流れは良かったのよね。


  誤算はトール神の神器が

  遠くに行っちゃったことね。

  これで、ロキはヨルムンガンドで

  大陸の破壊ができると皮算用したのよね。


  その前にはアトランティスの王子達がやらかした

  ヨルムンガンドの封印を武人が解いたことで

  動かしやすくなったと気を良くしてたみたいね。

  

  神龍のことも、神槍で軽く抑え込める相手と

  見くびったことがロキの敗因の一つね。

  武人が本来の神龍の姿と力を

  復活させてくれた事が

  彼には誤算だったのでしょうね。

  

  何よりスルトの呪いの剣で暴走したシヴァを

  武人が異界の神を顕現させて押さえ込んだことが

  私達の最大の勝因ね。


  でも、武人、もう使ってはダメよ?

  紗良を悲しませることになるわ。



  パイロ、

  シヴァの支えになってくれてありがとう。

  ずっと1人だったのよね。

  これからはずっと一緒にいてあげてね。


  シヴァもよかったね。

  パイロと一緒にこの世界で

  楽しく生きて見てね。  


  紗良、

  武人が無茶できないように、紗良と同じ

  電脳化人族にしちゃおうかと思うんだけど、

  どうかな?」


 「是非お願いしますわ。」


 「いやいや、今更いいよ。

  このままで十分ですよ。」


 「じゃあ、次の調整の時までに考えておいてね。

  時間切れだわ。みんなありがとうね。

  バイバーイ!」


その声が消えると同時にスクルドの姿も消えていた。


うーんどうしようかなーと悩むセブンであった。

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