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激闘①(少数精鋭連合軍結成)

本日3話更新します。

1話目です。

アトランティス帝国の強襲を受けていた

南の街から、フェイズ一行を救出し、

ホバーユニットに追加のバーニアを

錬成結合して、セブン達は

ネコ獣人族の村まで

電撃帰還を果たしていた。


村の拠点では、回復したばかりの

人族の騎士達がネコ獣人族の戦士達と

待ち構えていた。


 「テュール団長、あなた方は

  まだ休まれていないといけないのでは?」


 「いや、寝ておる場合ではない。

  フェイズ公、どうかこの通りだ。

  我ら一団も戦士として使って頂きたい。」


テュール団長と騎士達に交じって

王様と王女様らしく人物まで

両膝をついて頭を下げていた。


 「此度の帝国の侵攻、いや、もとはと言えば、

  我らの未熟さ故、帝国の間諜にいいように

  扇動され愚行を重ねた責もある。

  

  なんとしても奴らだけは

  この地にのさばらせるわけにはいかんのだ。

  連中もこの未熟な我も断じて許せんのだ。


  どうか、どうか

  我らも参戦させて頂きたい。」


フェイズは断る風でもなく、顎に手を当て

熟考をしているようだった。


 「うむ、手は多い方が有難い。

  だが、この村の守りもある。

  まずは共に戦術を考えて頂きたい。

  

  サラ殿、カイ殿、ファーラもだが、

  応戦するにしても策を立てたい。

  協力頂けるだろうか。」


 「「「はい!」」」

 「では、皆様拠点の中へお入りください。

  セブン様が周辺の偵察に出ておりますので

  その情報も含めて一考すると致しましょう。」


カイの案内で、フェイズに続いてファーラ、

ルードス、フレイヤ、テュールが

拠点内の半円型のテーブルの席に着いた。

端にはクロもちょこんと座っている。


他の騎士達は、獣人族の戦士達と

外で待機している。



日が沈んだ村にライトの魔法が打ち上げられ、

拠点内外で炊き出しが行われていた。

拠点の入り口は解放されており、

人族、獣人族の伝令係らしきものが一名ずつ

門番の様に立っていた。



テーブル上にはカーラが高高度から測量した

ワイドマップがホログラム表示されている。


テーブルの端には垂直にワイドモニターが

立ち上がっており、バグドローンからの映像、

データが分割表示されている。


偵察中のカーラからのリアルタイム画像が

中央にクローズアップ表示された。


 「こちらカーラなのです。

  現在大陸西部の海上上空なのです。」


同時に、テーブル上のワイドマップにも

小さな画面で表示されている。


 「これは凄い。

  相手の動きが手に取るように見えるとは。」

 「これがあれば、戦術も立てやすい。」

 「兵の配置、陣取り位置も

  効果的に立案できるな。」


 「船団をサーモマップで表示するのです。

  総数95隻なのです。」


 「いや、海中にも魚人の連中が

  うようよいそうですよ。

  ドローンの情報だけだと

  全部とは言えないけど

  兵数は1万近くはいるかもしれません。

  団体さんで今のところ北西方向に進行中です。


  カーラ、

  拠点のマップに進行方向も反映よろしく。」



テーブル上のワイドマップに赤い船上のマークと

無数の点が表示された。


 「何という数であるか!」


 「これが上陸すると、

  防衛線は数で押し切られよう。」


 「数で勝っておるのなら、

  散開して上陸されれば、

  殲滅も厳しいであろう。」


 「火魔法の使い手を揃えるにしても

  敵兵が多すぎる、魔力切れの方が

  先になると思うのだが、

  せめて、上陸前に数を減らせれば。」


 「確かにそうなのだが、獣人族には

  海上で戦えるような船も技術も

  持ち合わせていないのだ。


  陸に上がってくるところを

  叩く以外にないと思うのだ。」 



 「えーっと、皆さんよろしいですか~。


  今の進軍速度だと西の港町までは

  後72時間はかかる予想です。

  

  とにかく、団体さんの行き先は

  世界樹の森ではなく、獣人族の街で

  確定と見ますがどうですか?」



 「この位置、進路からして間違いなかろう。

  連中の狙いは我ら獣人族の魔石と見る。


  セブン殿、一度拠点に戻られよ。

  皆で策を弄しようと思う。」


 「了解です。

  バグドローンをちょこっと仕込むので

  1時間ほどしたら戻ります。」


 「では、皆様、

  セブン様が戻られるまでの間、

  簡単ではございますが、

  夜食の方をご用意しております。

  粗食ではございますが、

  お召し上がり頂きたく存じます。」


カイとサラがワゴンでワンプレートタイプの

食事メインはミスリルワイバーンのステーキ

配膳していく。

途中でファーラも手伝いに加わり、

カイは食後の紅茶の用意を始めた。


 「これはミスリルワイバーンの肉とな。

  うむ、王都でも早々手に入らぬ

  高級肉であろう。」


 「お父様、滋養も良いのです、

  このご恩に報いるためにも

  明日からは私も剣を振るいます。」


 「そうであるな、我が一団も

  身命に賭して帝国軍に挑ませて頂こう。」


 「うむ、一番厄介なのは獣王様かと。

  間違いなく単騎で突撃される。

  今度ばかりは止められぬであろう。」


 「お父様、他の部族にも共闘を

  持ち掛けられないでしょうか?

  どう考えてみても、

  数で押し切られるのではないかと。」


 「あら、もし他の部族の方に

  協力を要請するお考えをお持ちなら、

  魔族と龍人族の方であれば

  接触できると思いますわ。


  食後の紅茶は如何でしょうか?」


あれこれと話をしながら食事を終え、

紅茶を飲んで一息ついていると

セブンから緊急連絡が入った。



 「人族の王都から見て

  北北西に500kmの地点で

  大規模な火災が発生している!

  

  カーラ、拠点のマップに反映してくれ!


  その地点に何があるんだ?」


紅茶セットが乗っていたテーブルに

大陸マップが表示され、

村から見て東北東の方角に

赤い点が浮かび上がった。


 「うむ、そこには我ら人族の

  辺境伯ガイスラ―が治める街が

  あるはずである。」


 「ガイスラ―伯の街が燃えているだと・・」


 「セブン、敵の戦力が見えないまま

  これ以上の接近をしないことね。


  バグドローンを放出して、

  そこの戦況分析も

  追加で行う必要があるのだわ。


  至急、拠点まで戻って来て。」


 「了解。」



 「これは厳しいことであるな、

  帝国軍はすでに上陸し、東側から西へ

  挟撃するつもりやもしれぬ。」


 「帝国軍は、この大陸の制圧を

  目論んでいた様子。


  であれば、東と西から殲滅戦を

  しかける算段とも思える。」


 「そうなると、両軍の合流地点は、

  神龍様のお山 と考えられますな。


  まだ、姿を見せておりませぬが、

  天空の国とアトランティス帝国が

  手を組んでいるのは明白。


  セブン殿たちが戦われた天翼族のものも

  警戒せねばなりますまい。」


 「フェイズ公、

  これではどう見ても手が足りぬ。

  ここは援軍を募る以外ないと

  考えるが如何に?」


 「そうですな、

  サラ殿、他の部族の方々にも

  助力を願い出たいのだが、

  連絡頂けるであろうか。」


 「遅くなりました。

  セブン、帰投しました。


  カーラにはドローン補給して

  対空監視に出て貰いました。


  っと、では魔族のカミュール女王様と

  龍人族の戦士長ベンゼル様に

  お話ししますね。」


セブンがベンゼルに、

サラがカミュールに話をしたが、

どちらも今の場所から離れることは難しいとの

返事であった。


 「こうなったら、西の海には

  地対艦誘導弾を錬成して使おう。

  数を減らしてから、

  ホバーで速射砲撃ちまくろう。」


 「それだとカバーエリアが限られるわね。

  ガトリング砲も錬成して欲しいのだわ。

  天翼族対策にもなると思うのだけれど。」


 「そうだな、後は皆さんの装備を

  ミスリルワイバーンの素材で

  錬成してお渡ししますね。」


 「編成を3つに分けることを考える。

  西が主力部隊と見て、

  ここは最大戦力で挑みたい。


  陸路の東側は、足止めをする程度の攻撃で

  西を抑えた後に、全軍で東に転ずる順で

  どうだろうか。


  そうなると、この村の防御は薄くなるが

  やむを得ない事態と考える。」


 「その案に、賛成致します。

  私は戦闘用のゴーレムではありませんので

  ここに残り、村の防衛に専念させて頂きます。」


 「となると、ホバーユニット全機西に集中だな。

  サラ、制御頼めるか。

  俺は東の地上部隊を空爆しようと思う。」


 「天翼族の参戦次第でそれは危険だわ。

  ホバーユニット1機をオートモードで

  使うことをお勧めするわ。


  相手は皆認識阻害魔法が使えるとみて

  空間認識センサー付きドローンを

  大量に錬成して欲しいのだわ。」


 「では、我ら一団は西の戦線に同行させて頂こう。」


西の帝国軍艦隊をカイ、セブンを除く総員で迎撃、

村はカイが、東はセブンが独立部隊として

足止めするという布陣に決定し、

明日の朝一番での移動開始として、

解散となった。


人族の騎士団は拠点内で床につき、

睡眠不要のセブン達は、

装備の錬成、配備を急ぐこととなった。



セブンは拠点の外で黙々と

兵器、装備の錬成を始めていたが、

積み上げる武器が増えると共に

不安感も増していくのだった。

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