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神に背きしもの

天翼族の男が放った爆雷を霧散させたのは

ケットシーのクロであった。


 「君がここで生き残れるかどうか、

  この 運命の天秤 で

  測ってあげるよ。」



 「妖精種如きが調子に乗るな!

  そのようなもので測れるものか!

  世迷言をほざくな、

  ここで消え失せろ!」



 「御生憎様だね。

  君の雷撃は通じないよ。

 

  運命の女神様ノルン様、

  ウルズ様の名において

  君の運命を測ろう!


   審判の天秤 !」


空中から爆雷を放ちまくる天翼族の男の

周りに虹色の靄が取り囲むように

沸き立った。



爆雷が止むと、虹色の靄は霧散し、

土気色に変色し、げっそりと細くなった

天翼族の男の亡骸が浮かんでいた。


セブン達がやったかと思ったその時

亡骸を覆い隠すような青い炎が沸き起こり、

その炎の中からその男は復活した姿で出て来た。



 「無駄な事だ、我には主神様の

  ご加護がある。


  ご加護のお力で

  我は不死の身となったのだ。


  貴様らはここで滅ぶがいい!」


爆雷が降り注ぎ始めた。


 「だからその魔法意味ないから

  じゃあ、同じ加護の力を

  使うものとして力比べだね。

   審判の天秤 !」


またもや天翼族の男は死骸と化した。

すぐに復活を遂げてくる。


 「む、無駄だと言っておろうが!」


 「どちらの力が強いか、

  繰り返せるかの勝負だね。

  絶対負けないよ。

  負けるわけにいかないんだ!

   審判の天秤 !」


三度男は死骸と化した。

流石にクロは魔力が厳しそうに

見えた。


三度男は復活を遂げた。


 「お、おのれ!

  主神様のご意志に背くのか!」


 「神龍様のお力を抑えて

  この大陸に生きるもの全てに

  苦しみしか与えないのが

  意志だっていうんなら、

  ボクはそれを認めないよ。


  背くものとして罰せられても

  構わない。

   審判の天秤 !」


四度男は死骸と化した。


 「クロ、俺の魔力も使ってくれ

  溢れるほど余って困ってるんだ。

  一緒に天罰ってやつも

  受けてやるから、使ってくれ。」


 「あら偶然ね、私の魔力も

  溢れるほど余っているのだわ。

  クロ、私の魔力も使ってね。」


 「セブン、サラありがとう。

  でもこれは精霊種のボクの

  意地なんだ。


  それに天罰に二人を

  巻き込みたくないんだ。」


 「それこそ大丈夫なのだわ。

  セブンなんて世界樹の森の

  破壊をしでかしているのよ。


  あなただけが苦しむような、

  そんな戦い方は美しくないわよ。


  私達は仲間でしょう?クロ。

  一緒に戦わせてくれるかしら?」


 「分かったよサラ。

  じゃあちょっとだけ魔力を

  貰うね。」


二人から魔力を補給したクロは

虹色のバリアを張り続けながら

四度復活した男にさらに追撃する。


 「 審判の天秤 !」


今までより強い虹色のウェーブが

男を包み込んだ。


煌めきが治るとそこには

何も残っていなかった。


 「遂に魔力切れしたのかな。


  じゃあ、後は神槍を

  どうにかしないとね。」


そうクロが言うと

天空から眩しい光と共に

巨大な男が現れた。


男の隻眼がセブン達を見つめていた。

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