表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/164

並行世界

電脳兵のセブンは、ネコ獣人族の村の護衛兵として仲間入りし、

着任早々に焼肉パーティを催して、片づけを終えて村の入り口に設置した

拠点に戻ってきた。


 「よーし、無事村の人たちとの親睦も深めれたし、

  後は拠点の改修だな。」


拠点はセブンの 複製魔法 で3基に増えており、

連結して内部の拡張を行おうとしていた。


 「内部の拡張は管理アンドロイドの私に任せておいてくれるかしら。

  それよりもこの世界の情報収集と王都への急襲奪還作戦の立案が優先よ。」


そうだな、ファーラさんに話が聞けるといいけど、

この時間ってまだ大丈夫なのかな?


 「さっきのパーティの合間にお願いしておいたから、

  そろそろ訪れてくる頃合いよ。


  そうそう、パーティの間にカーラには電離層の上まで

  行ってもらってマッピングをしてもらったのだわ。


  このあたりの大陸の大まかなマップが完成したのだけれど、

  地形を照合した結果から、驚くことに、

  ここは太陽系で地球だという結論よ。


  星座の位置関係は99%一致しているわ。

  この2重太陽系の惑星配列からは、ここは3番目の惑星で、

  木星が2つ目の太陽になっているようね。


  そして、この大陸なのだけれど、ゴンドワナ大陸に酷似しているわ。

  現在地は北緯20度、季節は春分の日を過ぎたあたりだわ。


  この結果から、パラレルワールドにいると思えるわね。

  太陽系も地球も人の進化も、こうなっていたかもしれないという

  可能性の一つの世界だと思えばありえなくもないわね。」


そう言われてもなぁ、同じように水不足に苦しむ人々がいるのは何だかなぁ。

並行世界か、まぁ、なるようにしかならんけどな。

何とも複雑な気分になるセブンであった。




拠点の入り口は、村の人が寄りやすいように解放して灯りをともしている。


 「遅くなった、入らせ頂いてもよいのだろうか?」


ぴょこっとネコミミを立てたファーラが顔をのぞかせた。


 「どうぞどうぞ、こっちの椅子にどうぞ。」


ファーラは腰に差していた剣を入り口に立てかけて、

テーブルわきの椅子にちょこんと腰かけた。


 じっくり見ると手が少し大きめのネコの手って感じなんだな。

 これでよく剣が持てるな。手首まで毛でふさふさしているけど、

 顔とかはネコミミとタペタムがあるくらいで普通の人っぽいな。

 足は靴と長いパンツで全く分からないな。

 上着は何かの革っぽいな。


 『セブン、じろじろ見るのは失礼なのだわ。』


おっと、サラとはAIリンクで意識共有してるから丸聞こえか。


 「遅い時間だけど大丈夫かな?

  

  よければ、このあたりの、いや、

  信じてもらえるかどうか分からないけど、

  俺達は実はこの世界のものではないんだ。


  なので、この世界についていろいろと教えて欲しい。

  常識的な事すら知らないんだ。」


 「にわかには信じがたいが、これまでの魔法や武器からして

  見聞にないものばかりだったのだ、人族の言うところの

   渡り人 なのだろうか?」


 渡り人?

 並行世界を渡ってきたからか。

 あっ!これまでに他にもいたという事か?


 「過去にその渡り人っていたのだろうか?」


 「過去もなにも、今人族の王都にいる 勇者 がそうだと聞く。

  人族が異界召喚魔法で呼び寄せるという話がある。

  セブン殿もそうなのか?」


 「いや、ちょっと違うな。

  別の方法で召喚されたようだ。

  って、勇者 いるんだ!?」


 「ああ、その勇者率いる人族が、魔族と戦って

  彼らを神龍のお山の向こうへ追いやったのだ。

  

  我々は魔族とは懇意に交流していたが、

  人族からは 亜人 と呼ばれ酷い扱いを受ける事が

  ほとんどだった。」


同じように並行世界から来たものがいることが分かっても

親近感より不快感を覚えるセブンであった。  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ