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回復と蘇生の使い方

防御バリアを纏ってワイバーンに高速体当たりをしかけ、

見事爆散させることに成功した電脳兵のセブンは、

ワイバーンに襲撃されていたネコ型の獣人らしき一団に

ゆっくりと歩み寄っていった。



 あー、警戒されるかなぁ?俺って人相悪いからなぁ。

 ま、なるようになるか。



彼らに向けて張っていた、虹色の防御バリア、神鋼の金剛陣は

ワイバーンの後続隊が引き上げるのを確認して解放していた。

3mくらいのところまで近寄り、話しかけた。


 「あー、どうも通りすがりのもんだけど、ワイバーン?だっけ?に

  襲われてたみたいだから、おせっかいだったかもしれなかったけど

  勝手に倒させてもらったよ。」



見るとまともに立っているのは3人ほどで、

残りの9人は地面にのびている様だった。

全員が火傷系の怪我を負っている。

のびてる9人は生命反応の弱さから

かなりの重傷のようだ。


一番前に立っているのがやっとな感じで、

左手の剣を地面に突き立て支えにしている

右半身に火傷を負った女性が口を開いた。


 「人族に助けられるとは思わなかった。

  光の魔法士殿、危ないところを助けていただき感謝する。

  私はネコ獣人族の戦士ファーラだ。

  

  ミスリルワイバーンのファイアボールに耐えるとは、

  見聞にない魔法陣だった。

  倒した時の魔法陣も同じものだったのだろうか?

  いやはや凄まじい威力だった。


  いや、あれこれと話してばかりで申し訳ない。」


軽く頭を下げて礼をしてくれたようだ。

 

  武人らしい相好だな。


 「いや、光の魔法士というほどのものではないよ。

  俺は放浪旅をしている、セブンだ。

  それより、火傷の方大丈夫なのかな?」 



 「心遣い痛み入る。


  うむ、もし、光属性の魔法の使い手なのであれば、

  怪我の酷い者たちに回復の術をかけて頂きたいと

  思っていたのだが。

  

  ・・・魔法士殿、一つ恥を重ねてお願いする。

  どうか村まで護衛を頼まれてはもらえないだろうか。

  動けるものだけでも帰らせてやりたいのだ。

  私は見ての通り、歩くのもままならない。

  動けぬものと共に、ここに捨て置いてくれ。

  

  図々しい話で面目ないが、どうかこの通りだ。」


傷ついた体で膝をつき、頭を下げる姿が痛々しかった。


 「護衛の件は了解した。頭をあげてくれ。

  乗り掛かった舟だ、村まで付き合わさせてもらうよ。

  

  それと、回復系の魔法も使えるかもしれない。


  ただ、ちょっとだけ時間が欲しい。

  そのまま楽にしておいてくれるか。」


そう話しながら、眼内モニターのステータス画面から、

スキル、回復系と選択して、

 完全蘇生 の項目をチェックした。


この魔法の効果などの情報が一気にアップされていく。


  あった、低レベルに抑えたら 完全回復 って名称か。

  効果範囲は、これも30m円内か。十分だな。

  今のレベルで1日4回使えるのか、便利なもんだ。


  この魔法の方が魔力消費少ないのかな。

  早速やるか。



 「完全回復。」


ぼそっと、唱えると同時に、彼らの周りに濃厚なダイヤモンドダストが

きらきらと輝いていた。


その輝きがゆっくりと治まると、同時に歓声が沸きあがった。


 「おおっ、火傷が跡形もない!」

 「欠けてた指先まで元通りになってる!」

 「肉球の赤切れが治ってる!」


と、倒れこんでいたものも立ち上がり、

互いの無事を確認しあい、歓喜の輪が出来ていった。


 肉球って!クロと一緒でぷにぷにしてるのかな。

 いや、赤切れてたんだ、痛かったろうに。



 『肉球の心配より、ワイバーンの肉を爆散させたことを反省するべきだわ。

  しかも、ミスリルってラノベだと貴重な金属のはずなのだわ。

  一つ提案があるのだけれど、リカバリーする気はあるのかしら?』


森の中の拠点からセブンと感覚・情報共有状態にあるサポートアンドロイドの

サラからお小言と提案が電脳内に発信されてきた。


  あ、ごめん、サラ。いや、クロも。

  提案って何でしょうか?出来ることならやらせていただきますよ。


そうだ、元の世界で拾ってきたクロネコのクロ、

実はケットシーっていう妖精種族だったけど、

クロのお肉も収穫に来てたんだよな。


  『もう一度ミスリルワイバーンとやらと戦う気はあるかしら?』


  ありますとも!今度は本気出すよ。出しまくりますよ!



  『そんなに張り切らなくてもいいのだけれど、

   簡単なことだわ。

   完全蘇生 で復活させればいいのだわ。

   今度こそ美しく倒すことができるかしら。』


そっか、その手があったか。やりますとも、ええ、美しくね。


  「あー、ファーラさん、ミスリルワイバーンの肉とかって

   美味しいのでしょうか?」


  「ん?高級食材として平民では味わえない代物なのだが、

   肉以外も皮にミスリル銀を多く含んでいて、

   素材としても高級だ。」

    

  「ならば、収集したいと思うんで、一度 蘇生 させて

   今度は美しく倒そうと思うんだ。少し下がっていてもらえるだろうか。」


  「な、なんだと! 蘇生だと!

   そんな魔法は神話の中にしかないものだ!

   も、もし、本当に使えるのならもう一つ頼まれて欲しいのだが。」


  「あー、先にこっちのお肉を仕入れさせて貰えると嬉しいんだけど。

   いいかな? じゃあ、ちょっと戦わせてもらいますよ。」


範囲を狭めて魔力節約っと。


  (完全蘇生!)


と念じると、虹色のウェーヴと共にミスリルワイバーン2体が

地面の上に復元された。



  電磁砲展開! 磁界バリア展開! 目標ミスリルワイバーン頭部!

  ファイアー!


両肩から伸びだした電磁砲からのパルスレーザーが

ミスリルワイバーンの頭部内の脳を焼いていく。


ばたりと力なく2体のミスリルワイバーンが倒れ伏した。



  「な、な、なんだその武装は!!蘇生魔法もあり得んことだ。

   どうなっているのだ、私は悪い夢でも見ているのか?」


混乱するファーラをよそに、セブンはいそいそとミスリルワイバーンを

アイテムボックス内に移動させるのであった。


  「な、な、なんだと!空間魔法だと!

   いったい貴殿は何属性の魔法士なのだ!?

   複数の属性が使えるものなど、前代未聞だ!」



いや、これおまけみたいな能力なんですけど。

実際オプションって分類なんですけど。

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