表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/164

斬れて切れず

西、南、東のダンジョンは意外にも

すんなりと調査、攻略が完了し、

残すところは北のダンジョンのみとなっていた。



パティシエの街の南寄りにある神殿には

赤い神鳥の朱雀と赤い髪と瞳のシヴァが

鎮座しており、神々しい雰囲気が増していた。



街の西側の入り口には、白い大小の巨獣が

門番のようにどっしりと控えている。


二頭とも小高い丘か、小山のような大きさがあり、

街の子供達の遊び場になっている。


子供たちと一緒におやつを貰って喜んでいる様を見ると

精神年齢が同レベルなのではと疑う程だ。



そんな平和な街で居心地が悪い思いをしているのは、

戦闘特化型の電脳兵のセブンだ。


・・・いや、戦闘とは全く何の関連もないものを

錬成させられたり、作業をさせられたりするのが

苦手で常に逃げ出す口実を探しているのが本音だ。


北のダンジョンの調査・攻略はいい口実となり、

パイロとサラと入れ替わり、フライングユニットを装着し、

北のダンジョンにいそいそと向かうのであった。



ロフテッド軌道で移動したセブンの目前には

異様な風景が広がっていた。


成層圏を抜けるとそこは雪国だった。。


 (ここ砂漠のオアシス付近のはずだよな?

  一面雪景色になってるんだけど。

  砂漠の砂丘がゲレンデになってるんですけど。)


ポッカリと黒い口を開けた入り口を見つけたセブンは

バグドローンでその周囲の捜索を始めていた。


 (妙だな、周囲に魔物の気配がない。

  とりあえず、ダンジョンの中に入るかな。)


フライングユニットからパージされ、スラスターを吹かせながら

ダンジョン入り口に向かおうとしたセブンの周りを

青白いものが取り囲んだ。


 (何だこいつら?生命反応がないだと?

  霊体系の魔物か?)


ボロボロのローブのようなものを羽織った、

上半身しかないように見える姿をしており、

フードの部分には青白く光るドクロの目があった。


ドクロ達がローブの袖を振ると、

雪が氷の刃に変化し、セブンに襲いかかってきた。


 (アブねっ!

  お返しだ!)


ポン!ポポポポンッ!


指先から高圧縮弾を連射すると、ローブが破片となって

あたりにふわふわと舞うように散ってゆく。

だが、その破片が別の場所で一まとまりになって、

再びローブ姿のドクロ達が再生された。


 (ヤバイな、物理攻撃が効かない相手か。

  サラの浄化があれば倒せそうだけど・・・

  そうか、神気で倒せるかもしれないな。

  やってみるか。)


セブンは世界樹のもとで修行し、神気の制御が

出来るようになっていた。


スラスターで空中に浮いたまま、直立姿勢をとって

意識を集中するセブンの体の周りに、

雪景色に似合うダイヤモンドダストの煌きが渦巻き始めていた。


その渦が次第に大きなうねりとなって、辺りを覆い尽くし、

雪のない砂漠のところまで広がると、次第に霧散して消えていった。

同時にそれまであった雪景色も消え去り、元の砂漠が戻ってきていた。


 (うまくいったか。

  さて、いよいよ突入だな。)


磁鉄鉱の砂漠の砂をこっそりアイテムボックスに収納しつつ、

新たな武装を錬成し、両肩に乗せた状態で固定し、

ダンジョンに突入するセブンであった。



ダンジョンのフロア1は雪原になっていた。

スラスターで浮遊しているので雪深さはわからないが、

少し吹雪いているため見通しも悪く、生身の体であれば

凍えそうな天候になっていた。


その吹雪の中から、いきなり雪だるまの魔物の集団が

襲いかかってきた。


高圧縮弾で打ち倒しつつ、腕のスペースチタンブレードで

斬り捨てた。


はずであったが、打たれた箇所も斬られた体も

すぐに元に戻り、また襲いかかって来るのであった。


 (斬れて切れずか。

  微弱だけど生命反応があるから霊体でもなさそうだし、

  厄介なやつだな。


  おっと、錬成しといて忘れてたよ。

  早速使うかな。)


 「くらえ!ファイヤーストーム!」


両肩から火炎を打ち出し、雪だるまの魔物を

溶かしていく。

ある程度溶けた時、きらりと光る石のようなものが見えた。


バグドローンに回収させてみると、魔石のようだ。


 (なるほどね、これが動力源だとすると、

  狙い撃てばいいってことだな。)


火炎放射を一旦止めて、魔物から少し距離を取り、

弱い生命反応の位置を特定することに集中し始めた。


 (見えた!全部で120体か、

  大勢でのお出迎えご苦労様でした。

  

  そして、これでさようならだ!)


指先の高圧縮弾の弾道を魔石の検出位置にトレースし、

連射を始めたセブンは、瞬く間に雪だるまの魔物の集団を

壊滅させることに成功した。 


吹雪が止み、うっすらと黒い道のようなものが見えている。

その道を辿って進むと、周りの景色は一転し、

針葉樹の樹氷群が美しく広がっている森の中のようであった。


シュッ!シュッ!シュッ!


樹氷群から氷の針が吹き矢のように吹きつけてきた。

全方位からの一斉攻撃であった為、

正面の火炎放射で防げた以外の攻撃はもろに当たってしまった。


 (んっ!?凍りついて動きが!)


氷の針は当たった場所を冷凍固着する効果があるようだ。

動きが鈍ったセブンに焦りが見え始めていた。

ブックマークに、評価ポイントといつの間にか増えてきて嬉しく思い、

頑張って書こうという励みになっています。

お読み頂いたみなさまにも、感謝いたします。ありがとうございます。

本気のバトル物ではありません(書けません、いや、書く能力ありません)ので、

ご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ