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読書/羽山信樹『第六天魔王信長』 ノート20180318
羽山信樹『第六天魔王信長』角川書店1987年
本書は上下二巻からなっている。
中世最大の天才織田信長が親友と認めたのは、徳川家康と羽柴秀吉の二人。両者以外は人としてもみていない。ここで描かれる信長は、武家の棟梁というよりもヤクザの総帥で、前作『流され者』の壬生宗十郎を戦国にスライドさせたような物語だった。少年時代に、家康と出会い、叡山焼き討ちあたりで狂い、本能寺で果てる。そんな信長に、家康は嗚咽して送った。
作者様は、徹底してアンチヒーローが好きだ。
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