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読書/田中芳樹『長江落日賦』ノート201800318
田中芳樹『長江落日賦』徳間書店1992
中国史では三国時代から五代十国時代までを中世として扱っている。本書に所収された短編群はいずれも中国中世を扱った作品だ。魏の権力闘争に巻き込まれて蜀に亡命した、有力廷臣・夏侯覇の後半生を描いたもの、南北朝時代・梁武帝が、宇宙大将軍を称する家臣に監禁されたとき、若い主人公廷臣が祖国を回復するため尽力する物語などが印象に残る。そのあたりは、竹林の七賢を描いた陳舜臣の『中国畸人伝』と時期が重なるところがあり面白い。
ノート201800318




