読書/田中芳樹『アルスラーン戦記』 ノート20170318
田中芳樹『アルスラーン戦記』角川文庫全16巻・光文社全8巻1986‐2016年
パルス王国は、大陸に栄える古代から中世の転換期であるペルシャ風の騎馬民族国家だ。そこに西方からルシタニアというローマ風の王国が襲いかかり、国王夫妻を捕えてしまう。夫妻の間にできたとされていたアルスラーン王太子は、残党を率いてパルチザン活動をしつつも、宮廷の複雑な事情で、一介の騎士出自の赤子が王太子として育てられていたという出生の秘密を知ってしまう。だが王国創始者の英霊の支持により宝剣を授かり、軍師ナルサスや猛将ダリューンら十六翼将のサポートを受けて、君主としての器をはぐくんでゆく。そしてついにルシタニアを国内から一掃した。だが、近隣諸国は、ルシタニアとの闘いで疲弊したパルスにちょっかいを出し、邪神ザッハークが暗黒教団の手によって復活し、王国の安寧を脅かす。
第9巻まで読んだ。そこから長い休止があったので続きは読んでいない。
アニメ版を映画とDVDでみたことがあるがこれも途中で休止状態になったので、以降はみていない。
十六翼将である吟遊詩人ギーヴが、やはり十六翼将の女神官ファランギースと出会ったとき、「そこをゆく美女」と声をかけると無視され、「絶世の美女」と言い直すと、「美女はそこらにいくらでもおるが、絶世の美女ともなるとそうはおらぬ」と言って踵を返すシーンがなんと言っても印象に残る。
ノート20170318




