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読書/田中芳樹『創竜伝』ノート20180318
田中芳樹『創竜伝』講談社1987‐
竜童家の四兄弟は、始・続・終・余からなっている。この四兄弟の正体は竜王だった。そこに可憐な従姉妹の鳥羽茉理が加わって、牛種と呼ばれる敵対勢力と、日・米・中と渡り歩いて抗争するファンタジーだ。イラストには『アルスラーン戦記』同様に、天野喜孝が入る。未完である。私は中断される少し前の第10巻くらいまでは目を通したが以降は読んでいない。
敵対勢力が、言うことを聞かないと遊園地を爆破して無関係な来場者を巻き込むことになると脅すと、兄弟は、勘違いするな、死傷者がでたとしたらお前たちのせいで、こっちは無関係だとやり返す場面がある。そういうとき従来のヒーローは悪漢たちの言うなりになって苛立ったものだが、うんざりするようなパターンを覆した本作は画期的である。
ノート20180318




