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読書/菊池秀行『妖魔軍団』 ノート20180312
菊池秀行『妖魔軍団』光文社
1984年、集英社から落合信彦著『20世紀最後の真実―いまも戦いつづけるナチスの残党』 (集英社1984)が出された。ドイツ敗戦後、ファシズム国家でひしめいていた南米では、牧場という名目で、ナチス残党達を大量に受け入れ、いくつもの租界をつくっていた。ノンフィクションライターである落合氏が現地レポートを断行するという衝撃的な内容だ。
それから5年後である1989年に、本書は刊行された。ヒトラー総統が作り出したというラストバタリオンならぬ妖魔軍団モンスターバタリオンが日本に出現する。これをやっつけるべく、超能力者・工藤明彦が戦いを挑む。さらに、自衛隊スーパーマン部隊、魔導士・淫藤が召喚した刺客が絡んだバトルロワイヤルとなる。
『ゲート』が影響を受けた気がしないでもない。
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