映画/『ゴースト・イン・ザ・シェル』 ノート20180320
ルパート・サンダース監督『ゴースト・イン・ザ・シェル』2016年
ヒロインのミラ・キリアンはサイボーグである。難民収容船が爆破され、瀕死の重傷を負うのだが、御用企業に運び込まれ、脳のみを機械の身体〈擬態〉に移植されたのだ。翌年、公安9課に所属し、殺しをしてまでハッキングをする凶悪テロ組織の捜査に乗りだす。すると、敵のボスというのが、かつての恋人で、擬態化に失敗したクゼだった。またかつて草薙素子という名前だということを知った。また捜査の過程で、母親とも再会する。
ヒロインの上司、内務省公安9課の荒巻部長は、生身の身体だが、強烈なインパクトがある。この役をビートたけしがやった上に、ラスボスを射殺したものだから、すっかりヒロインを食ってしまった。
そのためかあまり評判の良くない映画だが、『攻殻機動隊』漫画・アニメ双方をあまりみておらず、思い入れを持たない私としては楽しめた。映画は別個の作品なのだが、どうしても原作と結びつけてしまうから、ときとして害になる。
大友克洋の漫画に『アキラ』があり、アニメ映画化されて世界ヒットした。従来の大友克洋漫画としてはもっとも可愛いヒロインが登場している。その大友漫画に匹敵する画力で、オタク世界を席巻したのが、可愛いヒロインが登場する『アップルシード』の士郎正宗だ。その後、『攻殻機動隊』は、貧乏旅行をしたとき、ネットショップで一泊した折、草薙素子がロリータ系擬態になるエピソードを拝見した。あれいいね(コラコラ)。
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