読書/A・E・ヴァン・ヴォクト『宇宙船ビーグル号』 ノート20180320
A・E・ヴァン・ヴォクト『宇宙船ビーグル号』1950年 朝倉久志訳・早川書房1978年
『進化論』ダーウィンの乗っていた船がヴィーグル号だ。約千人の科学者と軍人とを乗せた調査用宇宙船がスペース・ビーグル号である。それはとてつもなく巨大な球体でちょっとした都市ともいえる。
事件は、かつては文明があったとある惑星で起きた。
ヴィ―グル号の探査班が、遺伝子操作によって生み出された実験的な生物らしい、クアールを、ガラパゴスのゾウガメよろしく、生態サンプルとして拾ってきた。クアールは一見おとなしかったのだが偽装だった。人間以上の知能をもつ、猫のような形をした生物で、さまざまな環境に適応し、大半の生物を捕食できてしまうモンスターだったのだ。
このモンスターを倒すのに貢献したのはグロヴァーナーという情報総合学を専門分野とする科学者だ。情報総合学とは、あまりにも科学が細分化してしまったため、諸科学をネットでリンクするかのようなイメージのものだ。出来星の分野で、周囲からは小馬鹿にされている。
クアールは、スペース・ビーグル号で乗員を捕食したことで、有害鳥獣にとなった。クアールはしらばっくれようとしたのだがさすがに見え透いていた。乗員の軍人たちが射殺しようとしたが抵抗して大暴れをする。クアールは、最後に、救命艇を奪って母星に脱出を図る。その際、乗員数十人を殺傷した。ビーグル号は、救命艇が船外に出たところで、搭載砲によって破壊した。
SFの王道を行く古典だ! この物語にラブクラフトの『クトゥルー神話』を混ぜたのが、映画『エイリアン』シリーズなんだろうなあと思う拙であります。
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