読書/クリスティー『イタリア貴族の事件/ポワロ』 ノート20130224
クリスティー『イタリア貴族の事件/ポワロ』 ノート20130224
●ポワロ信奉者の医師がかれの部屋に出入りしていた。彼から、不思議な急患の話を訊くポワロ。
●ホテルで、(実は、執事を装った犯人の演技だが)、イタリアの伯爵が、医師に、息絶え絶えで、助けを呼んだ。電話をよこしたのは看護婦だ。ポワロと医師がホテルにかけつけてみる。呼び鈴を鳴らすが物音がないので、ボーイに頼んで、合鍵で一緒に入ると、伯爵の死体があった。
●リージェント公園方面、セントジョーンズ・ウッド・ロードの、新築マンションだ。
●マンションには食事用リフトがついていて、電話で注文すると、料理が運ばれたり、皿が下げられたりする仕組みになっていた。従業員に訊くと、事件当日、伯爵の部屋には二人の紳士客がきたから、三人分の料理を頼むと厨房に連絡があったことが伝えられる。(これも執事の演出)
●ポワロは犯人の失策を見つけ始める。ポワロは現場の部屋・上階にある調理場を検分し、灰色の脳細胞に問題を解決させた。三人が食べたあとがあるが、添え物の一部が皿ごとてつかずだったのものもあったことをみつける。(一人の人物=犯人が、三人分を平らげたが、食べきれずに添え物の皿を手つかずにして残した後だとひらいめいたのだ)
●瀕死の伯爵が、救いを求めて電話を医師にかけ、それから受話器に戻す几帳面さは不自然だと考えるポワロ。
●ジャップ警部の捜査線上に、伯爵が殺された時間に招かれたと考えられる二人の紳士が浮上。一人は四十代の紳士・アスカニオ。もう一人は二十代の紳士だ。
伯爵の執事は、そのとき主人から、その時間、休暇をやると申し渡されたので、外出することになった。そして事件になった。二人の紳士とは顔を合わせていないことになる。
●アスカニオは裁判にかけられたが、一部偽証をしたものの、証拠不十分ということで無罪となった。ポワロは、(国際スパイ工作のようだから)真実を公表するといった。伯爵というのも、どうも、工作員の変装らしい。執事というのも扮そうだ。
●伯爵の遺体の歯を観察すると白い。珈琲を注文したという(従業員の)証言があったにもかかわらず、(ステインの付着からなる)汚れがない。つまり伯爵は飲まなかったのだ。何者かが伯爵を装って料理やら珈琲を飲み食いしていたことが証明できる。アスカニオは、誰かが自分になりすましたと証言。ポワロはその説を採用した。
●グレイブスをゆすった存在がある。(そいつがどうも執事のようだ)
●つまるところ、グレイブスの演技だったことを指摘するポワロ。
1 食事を三人分平らげた。
2 瀕死の伯爵を装って電話をかけた。
3 若い紳士は初めから存在しない?
【用語】
●マホガニー・テーブル
●エッジウェア・ロードにある、メトロポリタン・ミュージック・ホール
ポワロの『事件簿1』所収
ノート20130224




