読書/クリスティー『ダウンハイム氏の失踪/ポワロ』 ノート20130223
『ダウンハイム氏の失踪/ポワロ』ノート20130223
●ポワロの失踪に関する見解
1 平凡な人の自然的失踪
2 濫用されることの多い記憶喪失
3 殺人
●ダウンハイム氏/有名人
●ミラー/担当
●ダウンハイム氏の失踪/先週土曜日、ダウンハイム氏は、ヴィクトリア停車場から、チングサイドへゆく列車に乗る。昼食後、園丁に指示。御茶の後、妻の部屋。ドライブウエイを散歩して、そのまま蒸発した。
●口髭の男・ローエン氏の訪問/ダウンハイム失踪の15分後。夫人が応対。
●8キロ離れたエントフィールドで競馬。目撃者なし。
●今週月曜日に、先週土曜日に金庫がこじあけられていたことが判明する。
無記名債権、紙幣、宝石多数が被害
●ダウンハイム氏とローエン氏との仲はしっくりいっていない。というかあまり接点がない。共通点は南米の株。
●ダウンハイム夫人はチョイバカ。
●フランス窓が、薔薇園に面して開くのを園丁が目撃。ダウンハイム氏がよく利用していた。
●ダウンハイム氏の出かけた時間は五時半前後だ。
●事件があいまいな場合はよい前兆。明らかな場合は誰かが細工したものだ。とポワロ。
●ポワロ/湖とボート小屋に注目する。
●湖からダウンハイム氏の服が発見される。
●ダウンハイム氏が身に着けていた黄金指輪がビリー・ケレットという人物により質入れされた。
●ボウストリート/中央警察裁判所の住所
●ケレット/こそどろ。容疑者。殺人犯ではないとジャップ、ポワロの一致。
1 ダウンハイム氏の死体が見つからない
2 大ぴらに質入れしたことから、指輪欲しさの犯行ではない。
3 こそ泥はめったに殺人をしない。
4 ローエンの人相を克明にいうのは出来過ぎだ
●湖沿いの道に石灰焼き窯がある。
●ジャップ警部帰宅、ポワロ瞑想後の、ヘイスティングズの推理
1 すべての証拠はローエン氏の仕業を示す
2 氏は、ダウンハイムに恨みがある
3 氏は、一歩も書斎からでていないと嘘をついた
4 ケレットの証言から、ローエンが事件に関わることは明らかだ
●ポワロの推理の検討
1に関して/商談にきたローエン氏が、手紙を投函に行ったダウンハイム氏の行動により、書斎に取り残されることを知るわけがなかろう
2に関して/遺恨があるのはダウンハイム氏のほうだ
3に関して/失踪した氏の服が湖から発見された。氏は怯えていた。
4に関して/その点は認めるよ
●ポワロの最重要項目2点の補足
1 氏の最近の宝石購入熱
2 氏の昨秋のブエノスアイレス旅行
●ジャップ警部の電報/夫妻は昨冬から寝室を別にしている。現在は6月中旬だ。
●ダウンハイム銀行の破たん
●結果/ポワロの着眼点
1 銀行の金を着服して宝石を買い込み、宝石模造品にすり替える。
別人名義でどこかに隠して、どろん
2 ローエン氏と対立した経緯があり、呼びつけて、罪をなすりつける
金庫に穴をあけておく
●ダウンハイム氏の居所をみつける方法/ポワロは、利発ではない、夫人を、ケレットにあわせればよいと提案する。
●ダウンハイム氏はアリバイを用意した。昨秋、ブエノスアイレスに行ったことを偽装、コソ泥ケレットをでっち上げ、刑務所に二、三か月収監される。
●園丁の証言通り、氏はボート小屋にゆき、浮浪者の服に着替え、ボートで湖に行き服を捨てる。そこから町で、指輪を質入れ、警官を殴ってボウ・ストリートの拘置所に収監される。これがトリックだった。
『ポワロの事件簿1』より』
ノート20130223




