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もう一度妻をおとすレシピ 第8冊  作者: 奄美剣星
読書感想文
42/100

読書/クリスティー『グランドメトロポリタンの宝石盗難事件/ポワロ』 ノート20130222

クリスティー『グランドメトロポリタンの宝石盗難事件/ポワロ』


【概要】


 ●グランドメトロポリタンホテル滞在の富豪夫妻の部屋から、真珠の首飾りが盗まれた。容疑者は夫妻のフランス人女性小間使い(マドモアゼル)、そして、ホテルの従業員の女性(女中)の二人だ。

 ●ホテル従業員女性は身の潔白を証明するため、身体検査を要求する。ジャップ警部は、この二人に絞り、さらに、フランス人女性・マドモアゼルを特定する。

 ●引っかけ/夫妻は保険をかけていた。狂言・保険金詐欺も匂わせる。

 ●ポワロとヘイスティンズグは、犯行が行われた部屋で、引出から宝石を盗み、箱を引きだしに戻す実験をして一分近くかかったことを知る。従業員が盗んだとして、この方法での仮説は無理だと考える。

 ●フランス人小間使い・マドモアゼルのベッドの下から、真珠の首飾りがみつかる。しかし、複製だった。そのあたりの事情は、真犯人を炙りだすため、伏せておくポワロたち。小間遣いが重要参考人として警察に連行される。

 ●ポワロは、犯人のミスを探していた。引出に粉・フレンチチョークをみつける。また、(従業員に化けていた)犯人は埃をまきちらしたまま掃除をしないでいた。そのため、引出棚の上に、宝石箱の跡がついていたのだ。ポワロは目ざとくそれを発見していた。ポワロの綺麗好き・潔癖症のなせる業だ。

 ●周到に、引出棚に、フレンチ・チョークの粉を塗っておき、音が出ないようにしておく。犯行当日は、隣室に通じるドアがあって、ボーイに化けた共犯者が隣室にい控えている。女中が引出から盗んだ宝石箱を一度ボーイに渡す。中身を取り出す。女中が一度退出。隣の部屋に控えていたマドモアゼルが入る。また退出し女中がまた入る。そのとき、隣部屋のボーイがドアを開けて、空の宝石箱を女中に渡す。女中は引出棚にしまう。さらに女中のベッドのマットレス下に宝石を隠す。

 ●トリックの種明かしはラストでする。




【用語】


 ●ブライトン……ロンドン南東の海浜地帯

 ●シティ……ロンドン商業区

 ●グランド・メトロポリタン・ホテル

 ●フレンチ・チョーク……家具職人がつかう粉





【特記事項】


 ●婦人警官…マドモアゼル、女中の身体検査をする場面がある。第一次世界大戦後の事象。男子が戦場にゆく代わりに女性の社会進出する。ロンドンでは1949年から採用。日本は占領軍GHQの司令で1946年に採用される。第一世界大戦後から第二次世界大戦直前を舞台とするイメージのポワロシリーズだが、すると、物語は第二次大戦後の物語か、あるいは、著者のミスまたは架空設定ということになる。




【登場人物】


 ●富豪夫妻/被害者。保険をかけているという点で夫妻の狂言も匂わせる。

 ●マドモアゼル/フランス人女性小間使い。容疑者1

 ●女中/ホテル従業員。容疑者2。真犯人。

 ●ボーイ/ホテル従業員。共犯者。

 ●常連・捜査陣/ポワロ、ヘイスティングズ、ジャップ警部。


ノート20130222

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