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読書/東野圭吾『容疑者Xの献身/ガリレオ』 ノート20180317
東野圭吾『容疑者Xの献身/ガリレオ』文藝春秋2005年
ガリレオこと天才科学者湯川は名探偵だ。警視庁の草薙刑事が難事件を抱えるとオブザーバーとして意見を訪ねにくる。旧江戸川河川敷で富樫慎二という与太者の遺体が発見された。犯人は花岡靖子と美里の母娘らしいのだが、巧妙なトリックがあって立件できないでいた。すると捜査線上に、アパートの隣室に住んでいた石神が浮上してきた。石神は、ガリレオの学生時代の親友で、数学の天才だった。石神は、人生に半ば絶望しており、ガリレオによって、巧妙なトリックが破られていくと、結局のところ石神が犯人になるように計画されていたのだった。――ここがツボ――。DVに苦しむ母娘を救うあたりは、『二都物語』を彷彿とさせる。ヒューマンなミステリーだ。
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