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読書/西村京太郎『シベリア鉄道殺人事件』 ノート20180317
西村京太郎『シベリア鉄道殺人事件』講談社1996年
1991年12月にソ連は崩壊した。崩壊したソ連諸国間で、核兵器をどう分配するか、食いぶちを失った研究者たちをどこが引き受けるかという問題があった。ロシア人研究者たちのなかには、中国・イラン・北朝鮮に渡った者も少なくないと言われている。ソ連崩壊のころの日本はバブル景気で沸いていたので、ロシアの闇商人や娼婦たちが殺到した時期があった。そのころの話だ。東京・新宿のラブホテルでロシア人娼婦が殺害された。東京警視庁の戸津川警部らは、殺害のあった部屋で名刺をみつける。警視総監の密命をおびた戸津川警部は、ロシア警察のオブザーバーとして、ロシア人亡命科学者たちが乗ったシベリア鉄道列車に、乗り合わせることになる。
ノート20180317




