読書/渡辺昭一『犯罪者プロファイリング』 ノート20141213
※プロファイリング
渡辺昭一 『犯罪者プロファイリング』(犯罪を科学する警察の情報分析技術)角川書店 2005年/元化学警察研究所犯罪行動科学部長/
本書のテーマはプロファイリング……見えない凶悪犯の人間像を浮き彫りにする――。
●マスコミ、識者の犯人像推定はなぜあたらないのか
●犯罪者、目撃者、一般市民の心理学
●連続強姦魔の犯行パターンを詳細分析
●正確な犯人像を示すスーパー分析官
●犯罪者の拠点を推定する地理的プロファイリング
序章 犯罪心理を知りたい人の心理11
常識の落とし穴12
マスメディアの犯罪報道とその影響16
犯罪に題する「しろうと理論」20
状況要員を過小評価してはならない23
識者の犯人像推定はなぜあたらないのか28
根拠にもとづく推論34
第1章 凶悪犯罪と犯罪者プロファイリング37
犯罪者プロファイリングとは何か38
凶悪犯罪は増えているか43
効率的な捜査手法の必要性46
犯罪情報の戦略的活用49
犯罪情報分析の一手法としての犯罪者プロファイリング52
事件の分析/犯人の分析/捜査の分析
イギリスの警察注機における操作支援60
ヨークシャー・リッパ-事件/ヨークシャー・リッパ-事件の教訓/
国立系査察活動支援部/国立犯罪情報分析拠局
第2章 犯罪者の心理と行動75
ルーティン・アクティビティ理論76
合理的選択理論80
犯罪パターン理論82
ファセット理論85
第3章 プロファイリングの最前線
連続事件を結びつける「リンク分析」91
リンク分析とは何か/アメリカFBIの凶悪犯罪者逮捕プログラム(ViCAP)←原文ママ/カナダ連邦警察の凶悪犯罪リンク分析システム(ViCLAS)/行動文政による事件リンク/犯人は何人なのか――連続強姦事件のリンク分析
犯人像に迫る「プロファイリング」111
犯人像推定――いわゆる「プロファイリング」――とは何か/プロファイリングの発展
臨床的プロふぁいちんぐ「FBI方式」121
FBIのプロふぁいちんぐ研究/秩序型犯罪者と無秩序型犯罪者の犯行携帯の違い/秩序型犯罪者と無秩序型犯罪者の犯人像の違い/FBIのプロ街リングのプロセス/プロ街リングが有効な犯罪/批判と評価研究
統計的プロファイリング「リバプール方式」148
統計的プロファイリング研究/統計的プロファイリングによる犯人像推定/評価研究/プロファイリングの二つの手法の比較
プロ街リングの実践例――連続窃盗事件の犯人像161
事件の概要と捜査側からの依頼内容/分析資料科と分析方法/統計的分析――多変量解析/分析の結果/分析結果の報告と容疑者逮捕の過程/推定した犯人像と容疑者の特徴
第4章 地理的プロファイリング173
地理的プロファイリングの発展174
地理的プロファイリングの効用180
活動拠点の推定モデル182
円仮説/地理的重心モデル/地理的犯罪者探索モデル
終章 日本の犯罪者プロファイリング
科学警察研究所の犯罪者プロファイリング研究194
都道府県警察科学捜査研究所の研究と実践200
研究の発展性と今後の課題202
おわりに206
参考文献209
ノート20141213




