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もう一度妻をおとすレシピ 第8冊  作者: 奄美剣星
もう一度妻をおとすレシピ
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料理/「帆立のパリ風 (グラタン)」 ノート20180321

挿絵(By みてみん)

Ⓒ奄美剣星



 帆立のパリ風(グラタン)


 隣のお宅の桜花を借景している貴男は、突如、奥方と白ワインなど飲みたくなった貴男は、フランス家庭料理のレシピ本をめくって、そうだ「帆立のパリ風」のつくろうと思い立ちました。するとそこで難題、へんな専門用語がでてきました。クールブイヨン? ホワイトソース? 一応調べてはみても、今一つの見込めない貴男は、ネット検索なんかしてみたりします。その上で、ややこしい説明書きをもっと、楽してできないかと貴男は考えました。

 さて、

 クールブイヨンは、魚介料理には欠かせないダシで、料理によっていろいろありますが、ここでは白ワイン1カップ、水2カップ、パン粉、バター20gでこしらえます。まずフライパンを弱火にしてバターを溶かしたところに、小麦粉を適量まぶしてからかき混ぜ、180㏄カップを白ワインを1、水2加えた状態のものがクールブイヨン。これをさらに、五分間ひたすらかき混ぜ、焦がさないように煮込み、塩コショウで味付けをした白いルウが、ホワイトソースです。

 ホワイトソースをこしらえている間に、別の下準備。

 電子レンジでキノコ30g強を数分、電子レンジで温めておきましょう。

 さらに、スーパーで売っている蒸した帆立貝1パック(20個弱)を、キノコと一緒にフライパンに突っ込んで10分間、弱火で煮込みます。

 煮込みが終わったら、オーブン用の皿に盛り付けて、高温オーブンで五分ばかり炙ってグラタンにすればできあがり。

 もし帆立貝に貝殻があった場合は、少しオーブンで炙って蓋があいたところで、バターナイフのようなものでこじ開け、包丁でワタを取り除き、貝柱と身を電子レンジ等で蒸してから、ホワイトソースで煮込みます。その際、貝殻の内側をブラシで洗っておき、身を少し細かくしてから再度貝殻に載せて、フライパンに残っているホワイトソースをかけてやるのです。そして、高温オーブンで貝焼きグラタンにすれば、風流というもの。

 ああ、

 獅子の如くやってきて、羊の如くさりゆく、桜花の季節の名残をおしむ貴男。

 手にしているのはワイングラスだけど、

 ――盃に、はらりひとひら桜花、きみのひとみに映る夕暮れ――

 などと風流に和歌など添えてみましょう。

 在原業平を気取った貴男に、奥方はもう、い・ち・こ・ろ♡ 

          ノート20180321


引用参考文献

猪本典子『修道院のレシピ』朝日出版社2002年‐183頁をもとに、ざっくり、男の手料理にアレンジしています。

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