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もう一度妻をおとすレシピ 第8冊  作者: 奄美剣星
読書感想文
14/100

読書/鈴木輝一郎『桶狭間の四人 光秀の逆転』 ノート20180506

 鈴木輝一郎『桶狭間の四人 光秀の逆転』毎日新聞社


 美濃の名門土岐家の支流であった明智一族は、斎藤道三による御家乗っ取りがなかったら、一門衆・重臣として、順風満帆な生涯を送るはずだった。京・堺で留学し、文武両道をきわめた光秀だが、道三のもとで冷遇されていいた。しかし隠居した斎藤道三が息子の竜興と抗争すると、一発逆転を図って、道三につくものの敗北。妻一人をともなって京都に逃げ出す。将軍足利義輝と懇意になるものの、義輝は賭博場のあがりだけで、生計をたてている有様で、家臣として雇ってもらえる状態ではなかった。そんなときに、織田信長が手勢を連れて上洛することになり、臨時バイトで警護することになった。そこで木下秀吉と出会い、さらに、松平元康と接触する。

 それからしばらく経ち、東海の弓取り・今川義元が四万の大軍を率いてきた。対する信長は名目上一万の兵がいるのに桶狭間前夜、熱田神宮にきたとき、二千しか集まらなかった。明智光秀は、裏で今川義元ともつながっている木下藤吉郎を通じて、今川家に仕官しようと考えていた。

義元は、信長を召し抱える気でいる。しかし信長は想定外の滅茶苦茶な男だった。気象まで読んで、暴風雨を追い風に、奇襲をかけて義元の首級をとってしまう。

これを期に光秀はまた違う運気が開けて、北陸の大大名・朝倉家に、ブレーンの食客待遇で召し抱えられる。

 人生は塞翁が馬というものだ。資料をもとにした、フィクションとあるのだが、気象の機微や、信長・秀吉・光秀・元康のカルテットが織りなす立場の違いからくるリアリティーが面白い。

          ノート20180506

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