表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

コータくん入部する!?

 ここは、ごく普通の町、そこにごく普通の高校2年生、上地コータくん《かみじこーた》。

 三吉高校の剣道部である。

 だが剣道部でも、下手の一言。高校に入ってから始めたが、才能が無い。後輩にもどんどん抜かれていく。でも練習には出ている。例え後輩に馬鹿にされようが、先輩からやめた方がいい、と言われようが、部活には出る。

 そんな部活だけど、学校は楽しい。

 やめればいい、と周りから言われるがコータくんは、やめることはない。

 そんな根性だけのコータくんが、あるとき平凡な日々は壊された。

 いや、無理やり、壊されていった。


「あー今日も疲れた」

 今しゃべっているのが、上地コータくん。

 髪は何と片目隠れているという、髪型である。でも不潔には見えないという、ぎりぎりのラインを保っている、コータくん。

 コータくんは、部活が終わりまっすぐ、寄り道をせずに帰ってきている。

 優等生ではない、不良でもない。

 上地家の紹介が必要だろう、妹、父、母以上。

 アニメによくある、家族構成ですね。いやふつうの家族もこんなもんでしょう。

 ――えっ? 私が誰ですって? この小説の神の声とでもしておきましょうか。どんな場面からでも話すことができる、書き手側としては、とても役に立つキャラなのである。

 そんな、私が語るこの上地コータくんの、いやその他にもたくさんの人たちが出てくる、物語です。


 コータくんがリビングで寝っ転がりながらジャンプを読んでいる時、インターホンが鳴る。

 コータは、読みかけのワンピースを読みやめ、玄関へ向かう。

「どちら様ですか?」

 玄関を開けた先にいたのは、男の人と女の人二人です。

 左から、背の高い女、でもコータよりかは小さいですね。まんなかに男、こいつは少し小さいですね、左の女子より小さいですね。そして右側はとても小さな女の子、小学生ですかね。

「君が上地コータくんだね。僕たちは君を仲間にしようと、ここに来ました」

「――いや、新しい詐欺ですか? 宗教なんて入りませんよ」

 コータくんが扉を思いっきり閉めた。

 左のでかい女が扉をつかみ閉めさせない。 

 どんだけ力が強いんですかね?

「コータさん、私たちの話を聞かないと、あなたの今好きな人を全校に言いふらしますよ? 今井ヨーコちゃんのことを」

「!? なんでそのことを? あんたたちは、三吉高校の人か?」

「そうだよ、三吉高校だよ。あっ僕たちの自己紹介がまだだったね、僕は三年の石垣リョーマ。背の高い子は、二年の峰岸サキちゃん。そしてちっちゃいのが一年の沼倉アヤちゃんだよ」

「誰かはわかったけど、俺の家に何の用事なんだ?」

「だから言ってんだろ、私たちの部活に入れって」

 背のでかいサキちゃんが言う。

 言葉が汚いですね。女の子はおしとやかにしないとですね。

「部活? 悪いけど俺は剣道部にはいってるんでね」

「剣道部を辞めて、僕たちの部活、『世のために働きますよ部』に入ってください」

 リョーマくんはお願いのポーズで、コータくんにいう。

「いや、そんな部活学校には無いから」

「いや、これがあるんですよね。一部の噂好きの生徒が知ってたり、先生方が知ってたり。社会が知ってたりね」

 アヤちゃんがすこし馬鹿にした感じで言う。

「あるのは、信じれないが信じてやろう、でも俺が入る理由が分からないね」

 コータくんは、半信半疑で話を聞いている。

「そんなの理由は簡単ですよ、君には隠れた力がある。そして僕たちもまた同じ」

 また意味ありげなセリフをリョーマくんは言う。

「そんなこと言われても、信じれるわけないだろ。僕は絶対入らないぞ」

「へー、本当にいいんですか? コータくんはこの写真を見ても入らないって言ってられますかね?」

 アヤちゃんが出した、写真を見たコータくんは、顔がどんどん青白くなる。

 何を見たんですね、私も見てみたいですよ。とんでもなくやばそうですね。

「どこでこれを……?」

 あらあら、コータくん今にも泣きそうな顔で言う。

「私たちの情報力を甘く見ないでくださいね。これをばらされたくなければ、今すぐこの紙に判子を押してください」

 次は部活動変更用紙と書かれた紙を出す。

 アヤちゃん準備がいいですね。

 なんとコータくん家から判子持ってきてますよ。

 あっ泣きながら、紙に判子を押しました。

 男の子が泣いてどうするんですか。

「その写真の処分してください」

 年下に敬語で話すコータくん。

 りょーかいです、とアヤちゃん。

「でも剣道部はどうするんだよ?」

 泣きやみリョーマくんに聞くコータくん。

「大丈夫、他の部員が退部届をもう出してるから」

 本当に世の中のために働きますよ部のみなさんは、準備が早いですね。

 

 そんなわけで、世の中のために働きますよ部に入部した(強制)上地コータくんはこれから一体どうなってしまうんでしょうか?

 部員はまだこれからも出てきますし、この人たちのキャラはどんどん強くなっていきますよ。

 入部させられた本当の目的とは!?

 そして部活動の内容とは!?

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ