(6)
どうやら半人半魔化した冒険者は、この都市と外の街道を繋ぐ城門全ての前に出現していたらしい。
僕達は、それを1つ1つ焼き殺していった。
人間の屑である冒険者どもや、その人間の屑をブッ殺すのに手間取っていたスーパーヒーローギルドや退魔師ギルドの無能どもが焼き殺される度に……僕に従う善良で理性的で現実主義者の暴徒の皆さんは喚声をあげてくれた。
すごい……一体感を感じる。
これまでの人生で感じた事がないほどの熱い一体感を……。
風が吹いている。
僕と僕に従う群集達に追い風が……。
その風は……炎を更に燃え上がらせ……この都市の病を焼き滅ぼすんだ。
うけけけけ……。
って……あれ?
何で……もう日が暮れてから随分経つのに……こんなに明るいんだ?
あ……まさか……。
その時、聞き覚えのない鐘の音が鳴り響く。
「え……と……これ……何の鐘?」
僕は、群集の1人に訊いた。
「火事です……。火事を報せる鐘です」
あ……。
シャロルとジュリアの処刑。
半人半魔と化した冒険者を焼き殺した時。
えっと……まさか……全部……火が燃えてるまま放置プレイだったのか?
「あ……ありがとう……」
その時、炎の中から声がした。
「えっ?」
「俺達を……殺して……くれて……ありが……とう……」
燃やされてる半人半魔の元冒険者の声……。
な……何を……言ってるんだ?
苦痛で頭がおかしくなったのか?
「あ〜り〜が〜と〜ぉッ‼」
「あ〜り〜が〜と〜ぉッ‼」
「あ〜り〜が〜と〜ぉッ‼」
「あ〜り〜が〜と〜ぉッ‼」
感謝の大合唱と共に……とんでもない量の闇の魔力が吹き出す。
あ……「暁の騎士」イキールが死んだ場所に残留してるのの……何倍……いや、下手したら十倍以上の……邪気・瘴気。
「うわああああ……」
炎は四方八方に飛び散り……。
あはははは……。
とんでもない量の闇の魔力の爆発で……。
開いた……。
何か……地獄か奈落か魔界か冥府か知らないけど……ヤバい世界への「門」が……。




