2.天使二人のステータス確認
「「...」」
最初に訪れる国、【ツカサゴン】。
10年前にこの世界に召喚されたフィリアーネの人間観察相手だった少年が最初に来た街だ。
ちなみにその少年は、召喚されてから5年経ったという事で、天界重要保護の期限がすぎ、少し程度の人間観察でいいようになったので、他の少し地位の低い天使に任されている。
「...ねえ、これって帰れるの?」
フィリア―ネはいった。それはそう言うだろう。
いきなり天界からこちらの世界に飛ばされたのだ。不安でしかないだろう。
日本で例えるならいきなり仕事をなくし、住居もなくすような感じだ。
「創造神様〜!天界に返してくださーい!」
…。
「…多分無理だね。この方法。」
「返してくださーい…おい!返してくれやぁこの創造神の仮面だけ被ってるただのおじさんよぉ!お前のせいでこちとら疲れるんだよ!ふざけるなぁ!」
「フィーちゃん口調!口調直して!」
…どうやら帰れないようだ。
この世界にはステータスというものがある。
このステータスは冒険者にとっては必要不可欠なものだ。
ステータスはレベルが上がる事で上昇し、限界はない。
冒険者はこのステータスを上げるため、日々レベルを上げている。
無論。天使にもステータスはある。
しかし、あの天使である。そのステータスは人の比にならない強さで…
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名前 フィリアーネ 職業 天使 性別 女
LV 1 ポイント 100
HP 37500
MP 13600
力 2500
守 6000
速 2000
運 200
再 20000
スキル
天使の加護 EX
煌射撃 1
飛行 EX
ストレージボックス EX
称号
創造神の加護
天使の加護
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名前 カティーナ 職業 天使 性別 女
LV 1 ポイント 100
HP 37500
MP 13600
力 2500
守 6000
速 2000
運 200
再 20000
スキル
天使の加護 EX
静射撃 1
飛行 EX
ストレージボックス EX
称号
創造神の加護
天使の加護
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この有様である。
常人はレベル1では2桁言っているかどうかのところ…天使は更に3桁も飛ばしたらしい。
天使二人もこれは驚いたようで、
「私達のステータスって…こんなすごかったんだね…」
と、思わず言葉を発したそう。
「とりあえずスキルの効果見てみよ!気になる!」
『天使の加護…発動したプレイヤーの半径100メートル以内の味方に加護を発動する。加護の効果は、幸運上昇、攻撃力上昇など、約20種類ある。しかし、レベルは1固定とする。
入手条件…職業が『天使』であること』
『煌射撃…光の矢を発動。敵に当たると火傷などの状態異常。味方に当たると効果はない。』
『静射撃…光の矢を発動。敵に当たると呪いなどの状態異常。味方に当たると効果はない。』
『飛行…空を無制限に飛べる。
入手条件…空を飛べる種族にする。』
『創造神の加護…創造神ヴォヴォから貰う加護。ステータスが倍になる。
入手条件…創造神ヴォヴォから貰う。』
『天使の加護(称号)…天使の職業を持っている人が貰う称号。ステータスが10倍になる。
入手条件…職業が『天使』である。』
『能力レベルEX…レベル1までが限界なものを指す。』
…ここでこの二人の天使とそこの読んでいる人達が思ったことがあるだろう。
ーーなんで創造神の加護より天使の加護の方が強んだよ!
と、
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「へっくしょん!…誰か噂でもしてるのか?へぇっくしょん!…ただ単に風邪か?いや創造神が風邪になるのか?知らんな!はっはっは〜!」