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1.プロローグ

 ここは天界。


 さまざまな天使たちが世界を創造し、そこに送り込んだ転移者、転生者をサポートする場所。まあ、超簡単に言えば超大規模な会社みたいな感じだ。


「どんな転移者かな〜…飲み込みが早い人だったら良いな〜そっちのほうが楽だし、」


 この人(?)はフィリアーネ。年齢は謎だ。


 今までに数人しかサポートしていない新人の中の新人天使。

 しかし、その内の1人が異様に強かった所為で、地位はなぜか上の方にある。そんな天使だ。


「面倒じゃかいと良いなぁ」

「そんなこと言っちゃダメだよフィーちゃん」


 このフィリアーネを止めたのは同じく天使のカティーナ。こちらも年齢は謎。


 はっきり言うと、フィリアーネの10倍ぐらい頭のスペックがいい。なぜそんなにも天使の頭のスペックに差が出るのだろうか。

 ちなみにフィーちゃんというのはフィリアーネのあだ名だ。2らはとても仲良しなのである。


「んーと…どれどれ…………」


 そして、次の転移者の詳細用紙を手に持って確認したフィリアーネは硬直し、紙を落とした。

 しばしの沈黙が続いた。


「どうした?フィーちゃん?」


 流石にカティーナがフィリアーネの事を心配になって声を掛けた。

 そうするとフィリアーネは、顔を青ざめながら紙を拾い、こちらに向け、


「…何でここに私とカティーナの名前があるの?」


 と、青ざめた表情のまま、カティーナを見た。

 カティーナはその表情を不思議に思い、フィリアーネの持っている紙を見た。


 見てみると、フィリアーネとカティーナの名前が書かれた『転移者・転生者の詳細用紙』があった。個人情報もびっしりと書いてあり、どうやら本物のようだ。


「…え?」

「…」

「…」

「「…」」


 その瞬間、いつもフィリアーネが使ってる人間観察ストーカー用モニターからメールの通知が来た。差出人は…『創造神』からだった。


「え?どうしちゃったの創造神様?」


 そう不思議に言いながらフィリアーネは内容を確認した。


『これから君達には君達が運営している世界に召喚させる。理由は…実験だ。この世界と天界を行き来出来る様にして欲しい。この世界に天使が自由に行き来できるなら、こちらに大きなメリットがある。



 と、言う事でおなしゃーす。あ、召喚場所はそこら辺の街にしとくから。それじゃー、お元気に!ご武運を!』


 途中までいいセリフだったのに最後の2行で台無しである。


「おい創造神!お前だけはブチ◯すぞ!」


 そう言ってフィリアーネは敬語も忘れてモニターに拳を向けた。本当に◯しそうな拳だった。天使の拳は強いのだろうか。分からない。


「フィーちゃん!そんなこと言っちゃダメだしそんな行動しちゃダメ!」


 慌ててカティーナがフィリアーネの拳を止めて静止させた。


「けど、どうして私達なんだろうね。」

「うーん…は!まさか私達が特別だから!」

「そんな事は多分無いから!多分!」


 その瞬間、今フィリアーネ達がいる部屋ごと、魔法陣に包み込まれてしまった。

 そして、あっさりとフィリアーネ達がいたはずだった場所が消滅してしまった。


 そして…フィリアーネ達は結構時間が経った後に天界に帰ってきた。そして創造神を思いっきりボコしたのだそう。


 さて、少し未来の話をしてしまったが、本題にいこう。

 今回の物語は、この異世界に行ってしまった天使二人の話だ。


 この天使二人の奮闘を、見守ってほしい。

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