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セカンド  作者: ゑ☆、
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31 31戦争前夜の迷宮とイグナス王国2ティアラの語り

船は、イグナス王国のイグナス川の漁港に付けています。



「おっと、着いたか」旦那様が呟きました。



リーナは、操縦席から私の所へ。

「あら、リュジーヌちゃん寝てるのね」

精霊イライアの竪琴の音が子守唄に聞こえたようですね。

私、ティアラとリーナには、まだ子供がおりません。

優しくリーナさんは、髪を撫でています。

リュジーヌちゃんは、それはそれは可愛い、素直な綺麗な子で、とてもアノ龍種だとは信じられません。

「まあ可愛い寝顔。」私も髪を撫でています。



ガルゼさんと従魔のケツアル達、猫のジルは、お留守番です。

ハンニバルさんとリュジーヌちゃんは、旦那様と私達2人と一緒です。


迷宮には、私も何度もハンニバルさんやリーナさんと行きました。25階層も有りますが、20階層までしか行っていません。




今回の旅は、エクレス商会支店長の私の村から来たアスナちゃんに資材を集めてハースト王国の本店にあるガルゼさんの工房でパラボラとか言うものを作るそうです。

何んでしょうか?


迷宮でしか手には入らないとかでイグナス王国側に来た訳ですが。

旦那様からは、まだ話しを聞いてません。

支店は、イグナスの目抜き通り王国図書館近くに有って広い御屋敷の跡だそうです。住民の方は、伯爵様だったらしくエルフの方だったらしいと聞いています。そこを商会が、買取、支店にしたのです。


イグナス王国と揉めて、両親とお子様の3人でハースト王国にあるエルフの森へと逃げられたそうです。

旦那様は、感慨深く目を閉じて、そう言われてました。

レア、シュガー、イルムさんのミネルバの槍の旦那様のご同僚とハンニバルさん達、リュジーヌちゃんと歩きながら支店へ。




「イグナスは、中々に美味しいお菓子屋さんがあるようで後で案内いたします。」とハンニバルさんが言うので楽しみにしています。




商会支店に着くと商会の入り口には、

アスナちゃんと雇い入れた女の子と男の子が店内に居ます。両側には、警備員さんも居るようですね。


両側の警備員さんは、ハンニバルさんの知り合いで、軽く会釈をして。


ハンニバルさんから軽く肩に手を置かれてました。


「アスナちゃん、元気でしたか」

「はい、男爵様。」

「まあ、男爵様は言わなくてもそんな、仲じゃないですか。」

「はい、奥様。」にこりとアスナちゃんが。

「こちらは、どう、慣れた?」

「はい、結構お菓子作りが盛んですね。ただハーストみたいに色々な材料がありませんが。食材は迷宮があり珍しいお肉が手に入ります。今日の夕餉は、楽しみにして下さい。」


商会関係は、直接物を転送魔法陣で送ったり、送られたりしていますし、忙しくなれば応援の人も転移やらアド号で運んでいます。


こうして、旅行に行けるのは、男爵領に工場やら時計の工房やらの人の働く場所や職人さんが物を作るのに領内に集まり、旦那様が言ってるブランド名で販売して有名な男爵領になったお陰でしよう。



手紙類や魔道具携帯、決算報告書では、今のところ各地の支店は繁盛させていただいてます。




アスナちゃんから3人分のお弁当をミネルバの槍さん達に渡したようです。


レア、シュガー、イルムの3人ミネルバの槍さんは、馬車で先に迷宮に行くそうです。

後で、街のケーキやクッキーやら、3人分とお茶用に買って置きますね。

手を振りながら遠ざかりました。


船には、2台も馬車が積まれています。


何処かの使者が、手紙を持って来たようです。

膝を付いて使者から手紙を受けているようです。


旦那様は、イグナス王宮に呼ばれたみたいですね。船に戻り船にもう一台あった、馬車を出して、精霊のイアイラが御者をする事になりました。



旦那様が、帰るまでアスナちゃんと、

少し街をぶらぶらと散歩しながら、美味しいお菓子屋さんや喫茶店でお茶をいただいたり、商会のレストラン『アンドリュー』で現地の食材を頂いたり。

ブティックでリーナさんとアレコレ見たり。


姉のバネッサ=ニコラ公爵夫人や、姉のイリア=アルテッツァ侯爵夫人やハンニバルさんのアリサさんや家令のアダムス、馬車のナタリーさん達、ローランス伯爵夫人のアドリアナさんや何時もお世話になってれ家令のポールさんの騎士団のレアンナさんにお土産やらを買ったり楽しい時間を過ごしてます。


勿論、家の者にもお土産を。

何時もご苦労様です。


どうやら、旦那様帰って来たようです。


「ここは、リーナの家だったんだよ」

「‥‥‥‥」私達は、言葉もありません。

「なんだか、ぼんやりとは覚えている様な」とリーナちゃんが言います。

「どうだろうな、多分2〜3歳頃にこの国を出てるから。」と旦那様。

「ティアラ姉様、少し一緒に屋敷の散歩に」リーナのお願いです。勿論、妹の頼みは聞くのは姉の役目だと思ってます。

私達2人で、屋敷内を見て周ります。

リーナちゃんは、何もわからないみたいです。

書斎の柱には、線が引いてあり。

リーナの文字が彫ってありました。


建物は、多少改築されたようですが、昔から書斎机は、変わらずこの場所にあると聞いたと旦那様が言われます。


旦那様は、書斎の机の引き出しを引くと引き出しの裏側には、リーナへと

文字が、彫り込んでありました。


『愛しい我娘、リーナよ国王からお前を差し出す様に言われた。この机は、

前王より、いただきしもの。

この国から逃れてもやがて、我家族に戻る祈りを込めて』


父、アラン=ド=イグナス伯爵と母ジュリエット=ド=イグナス公女から


リーナ=ド=アンドリュ=イグナスへ




リーナちゃんを私達は、抱き寄せてしっかり抱きしめました。優しく旦那様は、妹リーナの髪を撫でてくれます。


私は、暫く涙が止まりませんでした。







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