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セカンド  作者: ゑ☆、
21/37

21家族

ティアラの実家、父親の死去に依り、領地を引き継ぐ事になってしまった。

しまった‥のは、バルフォア男爵。

そう、三姉妹の末っ子ティアラ=バルフォア=エクレス夫人。

父親のアンリ=バルフォア男爵家、穀倉地帯であるが気候、冷夏の影響で凶作に領主の住民を助ける為に借金が嵩んだそうだ。

額は、1星金貨ー1億かよ。

家族は、姉二人、バネッサ=ニコラ公爵夫人、イリア=アルテッツァ侯爵夫人、

親戚のフィル=ラガルド=ニコラ公爵治政官アルベルト=カンパにオール氏を交えて話し合い。

「エクレス、何とか成らぬものか」バネッサ公夫人が、口火を切る。

「とは、言われましても。如何せん借金が、中々に」

イリア公夫人も、「商人ならば、コソの知恵も有ろうに」

「領地経営の難しさは、人相手にありますし」

「男爵位では、あるが古よりの名門の家ではあるし、潰しては、王国としては」とニコラ公爵。

「一応、調査をしませんと分かりません」

一旦、保留となりバルフォア男爵領を調査する事になった。


ニコラ公爵から、夫人と公爵様から書き付けを姉様イリア=アルテッツァ侯爵夫人からも手紙を預かり領地へと飛んぶ。

商会の皆に、後を託し「では、行ってきます」

ティアラは、勿論、同伴。

他には、操船にハンニバルとアリサ、ガルゼ、従魔のジル、従魔のガル、龍のリュジーヌ、料理人のエリカさんを連れて行く。

馬車で、連れ立つもこの馬車、四輪独立ストラット式ショックアブソーバーのマルチリンクサスにコイルスプリングで、揺れも少なく、車輪にはベアリング、馬には疲労回復魔道具が馬具に付けてあり、室内冷蔵庫に、魔道具のヘッドライト、空気清浄機付きエアコンて快適になっている。空間拡張で広々とした寝台で眠る事も出来る。御者台には、風魔法付与に依り完全防壁で台下からは、冬場には暖房が効く様になっている。

対魔法霧散、対物理攻撃霧散、結界も魔石にて魔力を動かして貼れる。


王都から、南側の門に歩くと門の騎士エライアが挨拶。馬車窓から、挨拶すれば。

「大変ご苦労様」とコソっと言う。噂が、先行している様です。

人目を避ける場所から。


気を高めて‥‥異空間に繋いで地点間を繋ぐ、門を出現させ『エリアテレポート』は、

今回は、使わない。

座標軸が、分からないから。




異空間収納から、飛空船アド号を出す。


馬車と馬を格納。


艤装魔法と光学迷彩を掛けゆっくりと空へ。



飛空船、後2艇作って献上した方が良いな。制空権もあるしな。王家から何言われるか分からないし。


約一時間後、平均速度100km/h。

現地の館の横に、ひっそりと横付けする。

後部タラップから馬車ごとティアラ、ハンニバル、アリサと皆と共に浮遊、フワリと降りる。


家令のルーデンスが慌てて。


「連絡は、ギルドの方から手紙が参りました。奥様、エクレス様ようこそ」

「ルーデンス家令殿、領地の案内をお願いしたい」

館の中、サロンで御茶がは入る。


「そもそもは、隣りの領主のギー=ローランス伯爵のショウ様からの穀物相場の下落の話から、隣りローランスの商会とか」

「ちょっと待った。其れは、何時頃」

「昨年、アンリ旦那様が、病でお加減が悪い時に」

おいおい、ショウは、そんなに計算出来る程、器用じゃ無い。

武辺者だぞ。

奴のバックが、居るな。


帳簿は、見ても同じだろな。

領地の見廻りだな。


領地は、南北に長く気候は温暖、山側からの水脈は、街の真ん中に座す。

地脈の流れも、上空から見るに山側に魔力だまりは、あるものの魔物は居るが違和感は、感じ無い。

灌漑施設は、言う事無し。麦の穀倉地帯としても。其れぞれ、領民ー農民も温和で、親切な感じか。


「ヤーレスお爺さん、久しぶり」

ティアラが、知り合いに声を掛けてる。麦藁帽子に白い顎髭、ボロボロの穴だらけの白い綿のシャツに、短目のアンバー色のズボンの野良仕事着の格好のお爺さん。

「旦那様、亡くなられたのは残念」

「ありがとう、お爺さんもお変わり無く」

「お嬢様、最近、穀物の価格が統制価格になったとですよ」

「誰が、そんな事を」

「組合と言うモノを作って、代官のマナリ様が組合の長と成られて」と、


街に、出て見るが商店の小麦粉の価格は、普通。

組合が、買い叩いて勝手な事をしてることが分かる。ヤーレス爺さんに、聴くと組合が、90ピラ/kgー900円で買い、100ピラで市場ー商店に売ってるらしい。更に隣りのローランス領の商人が買い占めてる。

普通、儲けるとしても農民から100ピラで買われる。赤字は、ヤンバス商会から借金してる。

ヤンバス、知った名だな。

確か、俺を兄貴とか言ってたヤンバスだよな。

ニャリと心が、笑った。

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