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セカンド  作者: ゑ☆、
16/37

16ハンニバル

朝日の光が、顔を掠める。

ベッドから起き、間延びをした。

衣服を着替え、手を洗面所の蛇口に軽く触れて水を出す。

歯を磨いて顔を洗う。タオルで顔を拭く。身形を整え、庭で素振りと軽い朝練後。食事を摂る。今日は、目玉焼き、パン、サラダ、フルーツ。

起きてた者に挨拶。

「いつもの所へ」伝言をする。


今日は、商会の仕事は休み。


ブラリと診療所のある教会へ。

朝9時頃だろうか、教会の神子に「おはよう。今日も宜しく。」そう、無料奉仕の日。

さて、古い衣服の眼光鋭い。ウーン髭を剃れば、今より若く見えるけど。頬に傷か。

「どうしました」

「肩が、吊のです。逆側の手が思う様に動かないので、手が痺れる。」と男は、云う。

傍らには、彼よりは、若い女性の付き添いか。

先ずは、探索の魔法を身体に放つと反射しない溜まった部分が垣間見れた。

「何時から」

「仕事を辞めた、3年前から」

では、この治療を。

気と魔力を丹田から、循環し手の先から流す様にする。


「エクストラヒーリング」駄目か。

「トレイトパッセ」

あ、完全治療魔法をして見ると反射的に一応一時的に治る。

「これは、暗術-闇の何かを掛けられているんだろうと思う」

「解っては、いたのだが」

「時間は、有りますか。自宅に来て頂けるば、治せますが」

「それは、是非に」

一応、自宅の場所を名刺の裏側に記し渡す。

お、昼の部は終わり。奥の間で簡単なサンドイッチとスープ、サラダ、果物を異空間収納から神子と司祭に振る舞い、昨日購入したチョコ入りスポンジにチョコが掛かったお菓子を出すと。

「まぁ、これ食べたかったんですよねぇ」と神子のシェラが、

「ほぅ、有難いです」司祭のナバルも髭を撫でて云う。

「何処で、さっきの頬に傷の御仁は」

「確か、前の将軍かと」

「え!?」えを三回も云ってしまう。

「将軍なら治療士の所に行くと思いますが」

「ああ、彼は無実の罪を被せられ三年前に彼を落とし陥れてた御仁が、亡くなって漸く牢から出て来られた、財産は、その落とし陥れた者が着服してしまい何も無くなったのですよ」

悲惨な状態だな。武人としては、一流でも星の巡り合わせやらでこんな風になるのかと、遣る瀬無い気持ちになる。

名をハンニバルと言うらしい。

「中々の人物で、助けて上げるのは私では、難しい」とナバルさんが、呟く。

午後からは、孤児院へ食糧と幾ばくかの金を渡しに行く。

「今日にちは」

「あら、今日にちは、いっも助かります」孤児院の神子ルシアさんが、

「子供達も待ってましたよ」と

あれは、冒険者ギルドのギルド長のアレクかな、木剣を持って子供達に教えていた。

軽く、目を向けて礼をした。

「さて、今日は、カレーを作るかな」

「オー」子供達のテンションも上がる。

カレーのルーも余分に渡して来た。





その日の夜帰ると。

「お帰りなさい。名刺を持って来られた方が、付き添いの方とお待ちです」とリサ

「ああ、客間にお通しして、後エリカさんにお菓子と御茶の用意を」

「夕食は、その後彼等と」

静かに、下がったリサ、出来るメイドさんである。

「さあ、治療をしましょう」

彼に、治癒の力を与えた指輪を渡す。

治療の補助にする。

とその前に、

「うちでは、実は警備と剣、体術が出来る御仁を探してまして、仕事をしてもらえたら幸いなのですが、勿論、冒険者登録をしてその活動もしても構いませんが」

「しかし、この身体では」

「治れば、考えていただけたら」

「分かりました」


身体の魔力と気を循環。虚無のエネルギーを逆側から流す。

手を合わせ、暫くして両手を胸にそっと触れ、彼の探知した気を外に出すイメージで、

「トレイトパッセ」

身体からの光りが黒い霧を押し出す。

それを手の前の暗闇に吸い込み異空に放り込む。


「先程のお話し。受けます。」

微笑んで、ハンニバルが答えた。

彼の従者は、アリサと言って身の回りの世話をしていたらしく、彼女もメイドとして雇い入れた。

「アリサさんとは、恋人同士?」

「いえ、家の古くから仕えた者の娘で料理やこの身体になってからの世話をお願いした」と

隣同士になる様に、部屋割をした。

荷物は、翌日にでも運び入れる。

布団、タオル、シーツらは、既に部屋にあるし。

早速、警備の上で、商会の周りを見廻り死角を指摘される。


「主、家に押し入れられた時の退路が必要かと結界は充分に機能してますが些か防御や訓練で身を守る術が、要る 朝練などは、役に立ちます」


成る程。

隠し部屋や秘密の退路を相談した。






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