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2.初心者ボーナス


空を仰いだまましばらく惚けていた。

『このままいてもしょうがない!とりあえず歩いてみるか!』

意外と冷静だ。歩き出そうとした時肩の重さに気づく。

『いやその前に手持ち確認?』

斜めがけの鞄に気づき、道脇によりつつ中身を確認し始める。

最初に見たのは紙っぺら。

『えーと?なんだ?土地権利書?...え、私の家があるの?!』

よく読んで見ると私の名義で土地の権利を証明する文言が書いてあった。

『アイリス・ウォーターフィールド...ははは、名前英語に訳した感じか』

水野=ウォーターフィールド、菖蒲=アイリス になる。

『...でも家ってどこにあるんじゃ〜』

周りを見渡すが何もない。

『ま、とりあえず荷物!あとは〜、これお財布かな?結構重かったのはこのせいか。』

ジャラジャラと5センチほどの金色のコインがたくさん出てくる。

『これってやり直しボーナスの特典かな?でもどれくらいの価値なのか全くわからん...』

次に出てきたのは不思議な形の水晶がついた棒だ。手紙のようなものが括られている。

[これはロッドという魔法を使うときに必要なアイテムだよ☆ 神様より]

『ふーん。なんかほんとに魔女っ子だーー!』

オタクの血が騒ぎ始める。

『でもこれどうやって使うの...』

もう一度メモを見て見ると

[ps しっかり棒を握っとけば勝手に体が動くよ☆]

『えぇ〜雑な説明だな〜まぁ後でやってみよう。』

鞄を見ても他に大したものは入っていなかった。

『ん〜とりあえずこんなもんか〜お金があるだけましか!それじゃあロッド試してみますか。土地の場所とかわかったりするのかな〜?』

とりあえず立ち上がり右手てロッドを握ってみる。

口から自然と言葉が出る。

『大地の精霊よ私の力となれガイド!』

すると先についている水晶が輝き始め、地面に矢印のようなのが彫られていた。

『これを辿って行けばいいのかな?それにしても勝手に呪文みたいのがでてきたな〜』

とりあえず矢印に向かって歩いてみる。

(家の行き方を考えながらロッドを持ったからかな?)

歩きながら魔法の発生条件を考えて見る。

『ちょっとーこの先結構生い茂ってるけど平気なの〜?』

道から逸れた先に矢印が向いている。

『行くっきゃないか...』

スカートの裾をたくし上げ草木の生い茂った道に入っていく。

『せっかく可愛い服なのに〜』

これも初心者ボーナスなのか結構しっかりした生地の綺麗なワンピースを身につけていた。

そんなことを言いながらしばらく進む。10分ほど歩いたところで道がひらけその先には...

『おぉぉお!!!!』

目の前には真新しい立派な木のコテージが立っていた。

『これが初心者ボーナスなのか...』







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