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1.ハロー異世界

『体がかるい...?胸も...私こんなにおっきかったか?』

自分の胸を触りながら疑問に思う。

立ち上がり周りを見渡して見る。何もない。いや、ある。木だ。道だ。

森の小道のど真ん中だ。

『これは...本当に異世界なのか...』


時をさかのぼる。


(レース♪レース♪あるかな〜?)

金曜日いつもより早めに仕事が終わりウキウキしながら衣装の材料を探しに手芸屋に来ていた。

次の週のイベント用の衣装があと一息で終わるところだ。

店の外のワゴンを漁り始める。集中しすぎて周りの喧騒など聞こえない。

(これは...違う。これも...違うなー。おぉ?!おぉー!!!いいのあったぁ!!)

お目当の素材のレース生地を見つけ内心叫んでいた時だった。

後ろからすごい音が聞こえた。

(!!!!!)

振り向いた瞬間目の前が眩しく何も見えない。

ドンッ!と何かが当たったような気がした。すると眩しかった視界が一瞬で真っ暗になった。

周りが騒がしく感じる。

『誰か!早く救急車を!』

誰かがすごい勢いで叫んでいる。

(なんか急に眠く...)



『ハローーー!おきてーーー!!』

『ッッッん?!?!?』

いきなりの爆音に目がさめる。

『こっち見て〜こっち〜』

(誰かが手を振っている?ダメだ視界がぼやける)

目をこすりなじませていく。だんだん視界がクリアになってきた。

目の前には小さな女の子がいる。5歳くらいだろうか?

『やっとこっち向いたわね!それじゃあ時間がないから手短に話すわね!』

女の子が喋り出す。

『ちょ、ちょっと待って!あなたいくつ?お母さんは?一人なの?』

いきなり目覚めたわりにはまともな質問をしたと思う。

だが女の子の返答には理解に時間がかかりそうだった。


『失礼ね!これでも神様よ!ちょうど生まれ変わったばかりなのよ!』

(は?生まれ変わり?神様?へ????)

きっとアホ顔を晒してたのであろう、女の子の顔が歪む。

『まぁいいわ。黙って聞いてなさい?あなたはね、事故にあったの。それでね死んでしまったの。』

『!!!!!え?!ちょ、なんのこと?!』

『だから黙って聞いてなさいって言ったでしょ?はい。お口チャッーク!』

女の子が言うと急に口がふさがり喋れなくなる

(!!!????)

『はい、いいこ。あなたはね死んでしまったのよ。車にはねられて。』

(???!!!)

『びっくりするのもわかるけど先進めるわね。それで死んでしまったあなたにはなんとラッキーもう一回人生やりなおしチャンスが当たったのです!よかったね!あ、でもねやり直すのは別の異世界でになるのね。だからとりあえずやり直しボーナスとして何個か選択肢をあげまーす!質問するので2秒で答えてね!直感てやつよ!』

(えぇ〜)

『はい1問目!』

...と何個かと言っときながら50問くらいこまごま聞かれやっと終わる。

(2秒で即答いがいと疲れるわね)

『ちゃんと答えられてたわね。それじゃあ早速行って見よー!』

(え、ちょ待って!!)

思わず手をあげる。

『ん?なんか質問?』

女なの子が手をひらひらふる。

『あっ、やっと喋れる。1つだけ質問!異世界ってどんなところなの?』

『どんなところ?そうねぇ?あなたのいた世界と違って魔法で世の中が回ってる。あなたが知ってる単語でいうと...

ファンタジー世界ね!』

『ファンタジー...』

『ま、やり直しボーナス色々ついてるからどうにかなるわよ!それじゃ新しい異世界生活楽しんでねー!』

『え、ちょまっ...』


そして今に至る。

『ハロー、異世界』

空を仰ぎながら呟く。

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