04 現実とこれから。
いやー。
男。
オトコノコかぁ。
違和感赤ちゃんでも感じる!
どうしよう慣れるかな?!
「ぅー、あうー。」
内心やさぐれながら適当に声を上げてみると、嬉しそうな声が。
「~~~~!!」
≪しゃべった!!≫
あ、絶対こんな感じだ。おそらく兄であろう声。
声一つで喜んでくれるのが、なんだかくすぐったい。
このままでもいいんだけど、とりあえず、これからについて一旦考えてみよう。
私の状態は、というと。
目・・・膜張っててあんまり見えない。
手足・・・動きにくい。当たり前だけど筋肉もまだついてない。
頭・・・集中しないと深く考えられないし疲れる。というかもう眠い。
こんなステータスで大丈夫か?
いや当たり前だよ、なんて一人でやりとりを考えてて…虚しいなぁ。
こういうところにぼっちだった過去が垣間見える…エフンエフン。
それはさて置き、この状態でできることっていうと、まだまだ少ないよね。
半年くらいまでは声出しや手足の運動、いわゆるひとり遊びを頑張ろう。
何もしないよりはきっとましなはず。
そしてそして、小さい頃はしっかり真面目に勉強をして、ちょっとの間でも秀才気分を味わいたい、なぁ〜なんて。
だいぶ邪で身勝手な考えだけど
せっかくの新生活だし、ね。
まだ異世界に来たっていう興奮が冷めていないからかもしれないけれど、あまり前の世界にこだわりはないのが自分でも不思議だった。
あ、でも、事故後の手続きに関してはいろんな人に迷惑かけただろうなぁ…
関わった皆さん、本当すいません。
でもあのオヤジ絶対飲酒運転だったから。
正面から飛び出して「止まって」と叫んで散った儚い命の恨み思い知れ。
なーんちゃって。
でも一つだけ気がかりがある。
私の心に浮かぶたった一つの名前。
アキラ______
あの現場に取り残されたその存在だけが、気になって仕方なかった。
わかりづらくてすみません…。
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