序章
降り積もる雪。
「……行くの?」
「ああ」
一人の白銀の髪の少年と一人の白銀の髪の少女。
「考え直すことは……」
「しない。僕がそういう人だって事は誰よりも君がわかってるはずだ」
外は冷たい雪が降り積もり、白銀の髪の少年は空に手を伸ばす。
そして少年は少女に向き直る。
「出来ればもう少し……君といたかったかな……嘩来」
「ちょ、なんて事言ってるのよ!?」
嘩来と呼ばれた少女は顔をほんのり赤くし、焦る。
いつも笑顔を絶やさない少女からは珍しい光景だ。
「行くの……?」
再確認する少女。
「ああ。行かないと村長さんが怒るでしょ?」
「村長なら私が……!」
そっと顔の柔らかい部分に当たる。
「!? ……ん……」
少女は唇を少年の唇で遮られる。
そして名残おしみながらも離す。
「それは以上はダメ。此処に残りたくなってしまう」
「でも立鮮は悪く無いじゃん!! 悪いのは……私……なのに……」
必死に止めようとする少女を少年は抱きしめる。
少女はその少年の胸に顔を埋めて、一つの雫を流す。
「大丈夫。僕が死ぬ訳じゃないんだ。そこのところは村長さんに感謝しないと……」
「私……追うから」
「え?」
顔を上げる少女。
その表情には決意が含まれている。
「村の外に出てもいい年になったら……追うから……。待ってて……。絶対に追いつけるから……」
「……嘩来……。待ってる。……絶対待ってる。だから……」
降り積もる雪の夜。
周りは白く白銀に輝いていて、散らつかせる雪の光景はまるで幻想的な世界だ。
その世界で二人は別れ、二人の……いや。
二人の物語が始まった。
少女……閃蒼 嘩来。後、赤砂 カナこと【自由な白銀】と……。
少年……赤砂 立鮮。【白銀の創造者】後――の別れ、そして新たな世界で再開した奇跡の物語を……。
すべてはこの雪に閉ざされた白銀の世界から始まった。
ヒスティマの歴史を覆す、前代未聞の物語。
神は死に、悪魔に乗っ取られたヒスティマの物語……。
どうでしょうか?
ヒスティマ~呪いの姫君~と全く違うと思います。
基本はシリアス&バトルですがコメディもちゃんと入れます。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




