夏日
颯爽と駆け抜ける風を受け
窓枠におさまらない青空を見つめながら
夏だと知った8月1日。
季節は廻る慌しく
少しの休みもくれないまま
気付けば金木犀が香り
気付けば白い息を吐き
気付けばタンポポを見つけ
気付けばまたセミの声を聞くだろう。
動けなかった去年を思い
泣き明かした一昨年を思う。
それでも季節はきっと同じように移り変わる。
ただ過ぎて巡ってまた訪れる。
変わらないのは、君がいること。
変わっていくのは、君への恋情。
感情も季節に沿って巡り巡って
積もり積もって色は変わる。
それでも再三訪れる愛情は
何も知らない無垢な恋心より
不思議な強さを秘めた。
そして改めて君を知る
置いていかれたリラックマプレートと
ジャックダニエルを眺めながら
君を待つ夏日。