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Space Liberator  作者: ツインタニア
銀氷のアリゲーター

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共鳴する存在

「さて、リッテン博士、他に何も無ければ私は戻ります。宜しいですか?」


シタデレはリッテンに問う。


「ああ、日程が分かったら教えてくれ」


「了解です。それでは」


シタデレは部屋から出て行った。


「それにしてもホントに不思議ですね。生きているとも、死んでいるとも言える存在......そもそも、どうしてこんな事が......」


リトムはシリウスに対して疑問を抱いた。


「分からぬ......彼女は確かに自らの頭を撃ち抜いたのだ。通常の人間であれば即死する......いや、シリウスもまた即死したはずなのだ。だが、遺体の腐敗は始まらず、まるで眠っているだけかの様にその形を保ち続けている。全く聞いたことのない事象なのだよ」


リッテンはリトムの問いに答えた。


「......ふ〜ん。でもなぁ......本来なら、まだ学校に通っているような年齢の子が暗殺者として武器を握る......そんな世界である事がなんか悲しいですね......リッテン博士と私が大学に居た時よりも最近は戦火が激しいですしね......」


リトムはシリウスを見ながら静かに呟いた。


「......それを変えるために殿下は尽力なさっているのだ。その事で我らに出来る事であれば何でも協力するぞ。良いなリトム?」


「りょうかいで〜す......あ、そういえば、この前久しぶりに大学の研究室に行ったんですよ。そしたら、教授時代は、すんごい馬鹿にされてたリッテン博士が殿下の騎士に選ばれたって事で、大学の誇りとして写真が飾られてたんですよね。扱い変わりすぎじゃね?って思いましたけど」


リトムはケラケラと笑いながら話した。


「何だと.......?あの理事会どもめ......私が騎士になった瞬間に手のひらを返しやがって......教授時代には研究費は出さないわ......あることないこと吹聴するわ......邪魔ばかりしてきたくせに......」


「まぁ、当時は文明の進んでない人間についてを研究するなんて変人って思われてましたからね。今もそういう風潮強いですけど......」


「そういえば、何故お前はあの時、私の研究室に来たのだ?来ても大したメリットはなかったと思うが?」


リッテンは思い出したかの様にリトムに問いかけた。


「あー。私も人間の文化に軽く興味がありましたからね。後、リッテン博士の授業は人気が無くて倍率も低いから、単位が取りやすそうだなって思ったからです」


「そんなはっきり言うんじゃない......私はそれでも、授業の内容を必死で考えたんだぞ。徹夜して資料作ったり......」


「まぁ、その経験のおかげで今、殿下直属の人間研究室に入れたのでそれは博士に感謝してますよ?」


「そうか......まぁ、早く今日の仕事を終わらせるぞ。手を動かせ」


「あらほらさっさ〜!」


2人は研究室で仕事を続けた。


ーー


シタデレは研究室を出て、アラデスクの元へ向かっていた。



「殿下、失礼します。申し上げたい事がございまして、入っても宜しいですか?」


シタデレはノックをしながら部屋の中に声を掛けた。


「シタデレか......入ってくれ」


部屋の中から返事が聞こえてそのままシタデレは扉を開けた。


「失礼しま――うげ……」


シタデレは部屋の中の人物を見て露骨に苦手そうな顔をした。


「あら.......?シタデレ......最近顔を見てないから心配してたのよ?少し痩せた様に見えるけど......ちゃんとご飯食べてるの?」


微笑みながら心配性な母親のように声を掛けたのはアラデスクの姉、バヤンだった。


「お久しぶりですね......バヤン殿下もお元気そうで何よりです」


シタデレは事務的に社交辞令を述べた。


「な〜んか連れないわねぇ......嫌なことでもあったの......?」


バヤンは首を傾げた。


(あなたの事が苦手なんですよ!!!)


シタデレは口から出そうになるのをグッと堪えた。


「いえ......別に......失礼します......」


シタデレは当たり障りのない言葉で返しながら、椅子に座る。


「ん〜?」


バヤンはシタデレの事を見つめ続けた。


「......シリウスの件です。あれの共鳴研究に目処が着きました。ですので、今度のオイミャクへの使者を私に任せてもらえないでしょうか?」


視線を感じながらもシタデレは用件を話した。



「目処が立った......か......研究の為とはいえ死者を冒涜する様な真似はしたくない。故にリュウキ達にも伝えずに進めてきた訳だが......一体どうすると言うのだ?」


アラデスクはシタデレに質問した。


「まず、オイミャクから私が目星を付けたシリウスの血縁者を連れてきます。そしてリッテン博士の立てた理論に基づいて、私がそいつにマインドエネルギーのコントロールを教えて、練度が十分に達したら、共鳴を行わせたいと考えています」


シタデレは淡々と説明をした。


「人間の事なんでしょ?どうしてリュウキ達に秘密にしてるの?」


バヤンはシタデレに理由を問う。


「......まぁ、その......色々あるんですよ......」


「え〜。誤魔化さないでよ!良いじゃないの!私、口固いわよ!」


誤魔化すシタデレにバヤンはそれでも追求した。


「......ハァ....口外しないでくださいよ......」


「うんうん。分かってる分かってる」


頷きながら耳を近づけてくるバヤンにシタデレはため息をつきながら説明を始めた。















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