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Space Liberator  作者: ツインタニア
銀氷のアリゲーター

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面影の残る男

「あ......あなた......誰......?」


シャナは少女の異様さに屈しそうになりながらも言葉を捻り出して問い掛けた。


「私.......?私はシオ......よろしくね。貴方達は.......?」


シオは微笑みながら問い掛けて、ゆっくりと歩いて2人に近づいてくるが、その強烈な圧力に2人は押し潰されそうになった。


(何......何なのよこの子......絶対に普通の人間じゃない......でも......機嫌を損ねたら......明らかに無事じゃ済まない......どうすれば.......?)


シャナは頭をフル回転させて考えるがシオから逃れる様な良い方法は1つも思い浮かばなかった。


「折角、名前を教えてあげたんだから......2人の名前も教えてよ......」


シオの言葉にハッとしたシャナは即座に名乗った。


「わ、私は......シャナ......です......こっちはイーダって......言います......」


(とにかく......この子の機嫌を損ねたら......まずい......何とか穏便に済ませなきゃ......)


シャナはシオの機嫌を損ねない様に慎重に言葉を紡ぎ出す。


「ふふ......シャナに......イーダって言うのね......ねえ、イーダ?」


シオはイーダを指差した。


「え?わ、私......ですか.......?」


「そう......私が興味を持ったのは貴方よ......」


シオはゆっくりとイーダに近寄っていった。


「え、えと......私が......何か.......?」


イーダはシオに対する恐怖で体が震えながら、後ずさりして距離を取ろうとした。


しかし突然、時間が飛んだかの様にシオはイーダの目の前にブリンクしたかのように現れた。


「あ、え.......?」


イーダは突然の事に動揺して動けなくなり、シオはそんなイーダの顎を撫でる様に触り始めた。


「ふふ......イーダ......あなたの......これは何かなぁ.......?不思議な......見た事ない力」


シオの手はそのままイーダの身体の中へスルスルと入り込んでいった。


傷がついた訳でも、穴が空いた訳でもない、しかしシオの手はイーダの身体の中に突き刺さっていた。


「あ......あ......な......何.......を......してるの?」


イーダは掠れる様な声を出した。


(動け!動け!動いて......イーダちゃんを......守らなきゃ......なのに......動けないよ......何なの......この子......)


シャナは恐怖からピクリとも動けずにいた。


「見〜つけた。これが力の源かな......?」


シオが更に手を深く差し込もうとしたその時「バチン!」と感電した様な音と共に、身体に入っていた手が反動で吹き飛ばされて、シオはそのまま咄嗟に距離を取った。


するとイーダの前にはシオに立ちはだかる様に、見覚えの無い男が1人立っていた。


男の風貌はどこかイーダやシリウスの面影があった。


「ん〜?......貴方がイーダを守ってるのかな?......不意打ちするなんてひどいなぁ......手......無くなっちゃった......」


シオは手首から先が無くなった右手をピラピラと動かしながら男に見せつけた。


男は何も喋らずにシオの前に立ち塞がり続けた。


「......つれないなぁ。返事してくれても良いのに......戦いたいならさ.....もっと正々堂々来てくれれば大歓迎なのにさ......そうだよね?ルインさん......だっけ?」


その瞬間、ザメルから飛び降りて重力を味方につけたルインがシオに光剣を振り下ろす。


「くっ......防がれましたか......」


シオは翼でそれを防ぎ、そのままルインを吹き飛ばした。


「私の攻撃を読んでいたのですか?」




「勿論だよ!久しぶりだねぇ......ルインさん......」


シオはルインとの再会を喜ぶ様に腕を広げる、先ほど切り落とされた右手はいつの間にか再生していた。


「シオ......貴方とこんな形で再会する事になるとは......」


ルインは悔しがった。


「ルインさん!大丈夫ですか!?」


ザメルはルインに呼び掛けた。


「ザメル!リュウキ達にこの場所を伝えなさい!早く!」


ルインはいつもの冷静な口調が崩れるのも構わず叫んだ。


「は、はい!分かりました!」


ザメルは即座に命令に連絡を取り始めた。


「貴方は......アラデスクさんよりも強いみたいだね......戦ってみたいけど......ごめんね......皆が待ってるから......行かなきゃ行けないんだよね......」


シオはそのまま去っていった。


男はシオが去った事を確認すると、イーダの方に振り向いて、軽く微笑みながら消えていった。


その表情はまるで子や孫を見るかの様な優しい表情であった。


「今のは......?」


ルインは男が消えた事に驚きながらもイーダとシャナに近づいた。










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