最強の存在
ザメルによる再びの最大出力の攻撃に焼かれ、オメガインフェストは叫び声をあげながら緑色の血を吹き出した。
「効いてはいますが、こいつ再生能力が非常に高いです!さっきの攻撃ももう治ってきています!今の攻撃は最大出力で撃ったのでしばらく主砲を冷やします!援護できませんが頑張って下さい!」
ザメルの言葉通り、最初に受けた傷は見る見るうちに修復されていた。
「弱点は目の奥にある核です!そこを切り裂けば倒せます!」
ザメルは続けてオメガインフェストの弱点を伝えた。
「早めに決着を付けねえと......こちらが不利になるな......」
「なら、クイーンの時と一緒だな......1人が囮になって、その隙にもう1人が致命傷を与えよう」
「ああ......そうだなユウゴ、それでどっちが囮になる?」
「俺がやろう......クイーンの時もそうだったからな、俺の方が適任だろう」
ロドメルの問いにユウゴは即答した。
「おっしゃ!なら、任せたぜユウゴ!俺がバシッと倒してやるから見とけよ!」
「ああ!見せてもらおうか!」
2人は頷き合って再び攻撃を仕掛ける。
まずは、ユウゴが先に囮として攻撃を仕掛けてオメガインフェストの注意を引いた。
「さぁ来い!俺が相手だ!」
ユウゴはブリンクを駆使してオメガインフェストの巨体の下に潜り込んで注意を引き続け、ロドメルは機を窺っていた。
(弱点は目の奥......だっけか......狙えるか......?いや、余計なことは考えるな!狙うしかねえんだ!)
(今だっ!)
ロドメルは観察を続けて自身が完全に敵の視線から外れたタイミングで動き出した。
「喰らえっ!」
ロドメルはブリンクで一気に顔の正面に近づいて目に対して剣を切り付けようとした。
「うぐあぁっ!」
しかし、ロドメルの剣はオメガインフェストに致命傷を与えるまでにはいかずそのまま反撃されて、再び吹き飛ばされてしまった。
「大丈夫かっ!」
「ああ、受け身取ったからな......それに甲冑も付けてるし大丈夫だ......」
そうは言ったものの明らかにダメージは蓄積していた。
(くそ......痛えな......これ以上......攻撃を受けるのは、まずい......)
(だが......どうする......?今のブリンクが俺の最大だったが......全く歯が立たなかった。それに......一度目を狙った事で化け物も警戒してやがる......)
ロドメルの考え通り、オメガインフェストは2人の狙いに気づいて目の部分を庇う様に行動していた。
戦いは一進一退のまま続いていくと、やがてザメルが再び攻撃を仕掛ける。
先ほどと同じくダメージは入るものの致命傷にはならずにオメガインフェストは動き続ける。
「ん?いきなりなんだ?」
突然オメガインフェストは2人を無視して動き出した。
その先にはスモリストが数匹歩いており、それを見つけた瞬間走り出してそのまま喰らい付いた。
「なっ!?共食い......しているのか?」
「一体......どういう事だ......」
その様子を見た2人は思わず立ち止まる。
「あれは......なるほど......ザメル!奴は確実に弱っています!攻撃を続けましょう!」
「え?どういう事ですか?ルインさん?」
ザメルはルインの突然の言葉に困惑した。
「奴は今の攻撃で回復力を使い切ったのでしょう。傷の治りが途中で止まっています。だからこそ捕食によってそれをカバーしようとしているのだと思います」
ルインの言葉通り捕食を終えた瞬間から傷の再び再生し出した。
「なるほど......流石はルインさんですね!」
「オメガインフェストに遭遇して生還した者は少ないです。そのためわかっている情報は多くありません。故に地上で戦う彼らのお陰で気づく事ができました」
「よーし!そうと決まればバンバン撃って行きましょう!」
ザメルは再びソーラーレーザーをチャージしようとした。
「ザメル?まだ主砲が冷えていませんよ?何をしているのですか?」
ルインはマニュアル操作で無理矢理チャージを止めた。
「いや......あの......これは違うんですよルインさん。決して忘れていた訳では無いのですよ。はい......」
「アップデートが必要みたいですね......帰ったらすぐさま整備工場行きです」
「うぅ......アップデートの時の情報が無理矢理書き換えられる感覚、苦手なんですよぉ......いつも言ってるじゃ無いですかぁ......許して下さいルインさん......」
「ダメです」
「ひどい!ケチ!鬼!悪魔!」
「初期化しますよ?」
ルインはのメインコンピュータの方を睨んだ。
「ごめんなさい......」
「馬鹿なこと言ってないで行きますよザメル。もう撃つことが出来るようになりましたから、早く溜めてください」
「了解です!」
再びザメルはソーラーレーザーを撃つ準備をした。




