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Space Liberator  作者: ツインタニア
解放の夜明け

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人類との邂逅

初投稿です。色々とつたない部分が多いと思いますが。暖かい目で見ていただけると幸いです!よろしくお願いします!



 


 2541年5月31日 フトゥールム宙域

 惑星ダラス 惑星都グランコ


「リュウキ、パパもう朝ご飯できるわよー」


 母の声が響き、眠い瞼を無理やり開け身体を起こす。窓を見ると既に明るくなっていた。


「朝か、今日も朝が来てしまったのか‥‥‥」


 俺の名はクドウ リュウキ、惑星ダラスに住む、至って普通の高校2年生だ。


「今行くよー」


と母に伝えてリビングに向かう。食卓には父と3歳年下の妹のシオが既についてテレビのニュースを見ていた。


「惑星ギテオンが一夜にして一切の連絡が取れなくなり、調査隊が派遣されて丸3日経ちますが調査隊からの連絡も途絶えたことが宇宙政府より発表されました」


とニュースのアナウンサーが言っており、画面には青みがかった惑星全体が写されている。


「一体何があったんだ」


と父が呟く。


 母と妹のシオも


「怖いねー」


と口を揃えている。


「お兄ちゃんなんでだと思う?」



 シオは肩まで伸びた黒髪を揺らす、どこか小動物のように愛らしい少女だ。


 誰にでも人懐っこく、初対面でもすぐに打ち解けてしまう天性の明るさを持っている。


 そのうえ困っている人を放っておけない心優しさもあり、周囲から自然と好かれる存在だった。


「んー。学校でもその話題で持ちきりだけどドルゴヌの攻撃って言われてるなー」


 ドルゴヌとは、宇宙政府に属さない人々のこと。


 宇宙政府は彼らを犯罪者集団と公然と批判している。全面戦争には至っていないものの、両者の関係は険悪で、ドルゴヌによる犯罪や辺境の地での小競り合いが少なくない。


「私の学校でも同じ結論だよー」


「まあ世間的にはその結論だよな」


 とニュースを見ながら朝食をとっていた所母から「ほら、パパもリュウキとシオもそろそろ行く時間でしょ。早く後片付けしないと私も仕事行けないんだから」と言う。


 しまった、ニュースを見ていて時間を気にしていなかった。


 俺は急いで服を着替え学校へ向かう。


 その道中にて、

「よう!リュウキ今日も元気か?」と肩を組まれながら声を掛けられる。


「ようロドメル、別に元気ではないぞ。それにしても朝からハイテンションだな」


 こいつは友人のロドメル ガリバルディ。


 小学校からの腐れ縁で、長い付き合いだ。金髪でちょっとヤンキーっぽい見た目だけど、根は心優しい奴だ。ニュースや事件の話になるとテンションが跳ね上がって、俺を巻き込むムードメーカーでもある。


「そりゃそうだろ!お前ニュース見たか?ギテオンのやつ!」


「もちろん見たよ。あれなんなんだろうな?」


「俺は絶っっ対に宇宙人の仕業だと思うぜ!遂に人類は宇宙人と接触したんだよ」


「例えそうだとしても‥‥‥連絡が途絶えてるんだから、良い接触の仕方じゃないだろ」


「まあそうだけどさテンション上がるだろー遂に人類はここまで来たかーってさ」


 そうこうしているうちに学校に着き教室へ向かう。クラスメイトに挨拶をし席に着く。


 眠気を感じながら座っていると


「おはようリュウキ」と声を掛けられ振り向くと隣の席のシリカだった。


 彼女、クサカゼ シリカはクラスの隣の席で、同年代とは思えない落ち着いた子だ。


 清楚で整った顔立ちに、柔らかい笑顔を見せる優しい奴。夜更かしや体調まで気にしてくれるから、あまり怒らせると面倒だ。


「ああ、おはようシリカ」


「大丈夫?目にクマが出来てるよ?」


「ちょっと昨日は夜更かししちゃったんだ」


「ほどほどにしないとダメだよー。ただでさえ今物騒なんだから。何かあった時健康じゃないと大変だよ」


「ギテオンのこと?」


「うん、今その話で持ちきりだしね」


「まあ確かにね」


 その時担任のシラヌイ先生が教室に来た。


 担任のシラヌイ キョウコ先生は、まだ新人で身長はちっちゃく、見た目からあまり頼り甲斐は感じない。でも女性らしい柔らかい雰囲気で、やる気は十分。一生懸命授業やクラス運営に取り組んでいるのが伝わる。


「よし先生が来たぞ、みんな席に着くんだ」


 とクラス委員長のユウゴが大声で言う


 こいつはユウゴ オルフェア、クラス委員長だ。


 黒髪でメガネをかけた真面目一筋の堅物タイプ。


 ルールにうるさく口うるさいが、その分責任感が強く、クラスのみんなをしっかり引っ張ろうとする。口調は固めだが、頼りになる奴だ。


 その時、教室の窓から異様な光景が目に飛び込んできた。


「なんだあれ‥‥‥」


と思わず呟く。


 周りのクラスメイトもざわつき、窓の外を見ている。


 空中に浮かぶのは、巨大な飛行船のような物体。しかし、その姿は明らかに異様だった。


 赤黒く、所々に目のような模様があり、蠢く触手のようなものが空気をかき分けている。


 まるで生物そのものが宙に浮いているかのようだった。


 低く唸るような音が響き、触手のような物体が空気をかき分ける。クラスメイトたちのざわめきが一層大きくなった。


 その物体は空中に浮いていたが明らかに地上に近づいてきていた。


それが全ての始まりであった。


いかがでしたでしょうか?なるべく早く投稿できる様に頑張ります。

質問等あれば出来る限りお答えいたします!感想等も書いていただけると励みになります!

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