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ドラゴン戦記④


轟々と空気を切り裂く音が耳に届いてくる。

視界は真っ黒で何も映らない。


ただ、落ちている事だけは分かった。


下に下に落ちていく。


落ちた先には、一体何があるのだろうか?

ドラゴンの頭に疑問が過った。


そもそも何処から落ちているのだろうか?

なぜ、落ちているのだろうか?


一つの疑問が過ると、疑問は新たな疑問となって次々とわいてくる事となった。


確か、空に昇っていたはず。

体が凍って思考も凍った。


そこからの落下か?

可能性は高そうだ。


長い眠りから目覚めたように、脳が覚醒していく。

脳からの電気信号を受け取った腕が、動くようになる。パリンと氷が割れる音がした。



真っ黒だった視界がゆっくりと開けていく。

下には小さな板があり、落下と共にそれがどんどんと大きくなっていく。



『直下にいるのが魔王です。魔王をどうか倒してください』


空気を切り裂く音に紛れて、声が聞こえた。


直下に魔王?


魔王の姿は見えない。


ただそれでもドラゴンは、武器を持ち一殺に賭けるよう集中力を高めた。


魔王がいる。

ドラゴンは予感した。


落下速度によって世界が歪みを帯びる中、ドラゴンは視界の先に唯一歪み一つない人物を捉えるた


魔王。

圧倒的な力を感じる。


あのモロゾフよりも、更に上の領域にいる事が伺えた。


勝てない。予感し直感する。

それでもドラゴンは武器を手に叫んだ。


「魔王っ、覚悟!」


落下速度を乗せた一射は魔王の肌を掠める。

この速度を避ける。


化け物が過ぎるぞ魔王。


それでも、魔王の足場を崩し動きを制限させる事に成功したドラゴンは、全力の二射目を放った。


落下ダメージにより、ドラゴン自身五体がバラバラになったとしてもおかしくなかったが、ドラゴンが放った二射目は、落下速度を殆ど殺す事のない活かした一撃だった。


だからこそ魔王にすら命中する、限界突破した可能性の一撃。


しかし、手応えはない。


当然の結果だ。ドラゴンが手にしていたのは勇者の剣。この剣をドラゴンは常に背中には背負っていたが、戦闘では一度も使った事がなかった。


ドラゴンには使えない事が分かっていたからだ。


それでも。


「龍え」

「魔衝撃」

「…っ」


全身が一瞬て砕ける。

見ていた景色も、意識と共に一瞬で消し飛んだ。


『あら、私とした事が、持たせる武器を間違えてしまいました。これはてへペロですね。めんご』







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