慟哭
本作品に興味を持っていただきありがとうございます。
この物語は、何かと秘密の多い主人公が魔法の根付き始めるパラレルニッポンで戦ったり企んだり、たまに幻覚見て発狂ゲージを貯めるお話になります。
少しでも”続きが気になる”と思ってくださる心がお疲れの方はブックマークと★★★★★評価をしてみて下さい。作者が泣いて喜びますので。
失った。もう誰もいない。
男が少女の頭を抱え、呻く。
”黒牢”は破られ陽が昇れども、皆が居ないと夜は明けない。
「何故この子がこんな目に遭う!? 俺の仲間が何をしたっっ、どうして死ななきゃならなかったっ!? こんな終わり方があってたまるかっ!!」
認められない。許せない。
俺から皆を奪った世界も、誇りを捨てて悪逆に逃げたあいつらも。
「奪い返してやる。死から!世界から! 奪い返してやる奪い返してやるっ奪い返してやるっっ!!」
誓う。簒奪への復讐を。
たとえどんな手を使っても。
あいつらと同じ場所に堕ちてもいい。
いやきっと、俺はもう地獄に落ちているんだ。
この子が信じてくれた善性こそが、自身をヒトたらしめる最後の縁であったのだから。
「皆と約束したんだ。全員で朝日を見ると……必ず生きて帰ると。その約束を果たす為に。その為だけに」
男の、祈り縋るように暗闇を走る、復讐の夜が始まった。
壊れた男が走り続ける、終わりを認めない為のファンタジー




